高松・松山とも、優良空室の消化は早い。松山には、IT 系企業の根強いニーズが。
マーケットの移転ニーズは様々
当社調査による2021年9月期における高松市の空室率は9.6%となり、対前期(同年6月期)比0.6ポイントの上昇となった。
今期は空室率が上昇に転じたが、その要因としては比較的大きな面積帯の解約区画に入居日が到来したことが大きい。だが空室を消化する動きもあり、引き続き館内での増床や飲食関連オフィス、人材派遣企業の新規開設、会計関連企業の拡張、郊外所在企業の流入など、着実に空室消化が進んでいる。8月以降マーケットへの引き合いは増えつつあるが、築浅高グレード希望、ローコスト希望、コンパクト区画希望など、需要の中身は様々である。
一方松山市は、金融系企業の新規開設、ブライダル関係の新規開設など引き続き前向きな動きにより空室が消化された。中でもIT系企業の拡張の動きは多く見受けられ、松山のIT系需要の根強さが感じられる。
両都市とも、訴求力の高い優良空室の消化は早いが、築年数や設備面から苦戦する物件もあり、まだまだ油断できない状況だ。
関西支社 名越 正幸
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