ビジネスの急成長で増え続ける拠点。
全体最適の観点から空間・管理効率を図った
首都圏の拠点集約・統合プロジェクト。
株式会社フィリップスエレクトロニクス ジャパン
リアルエステート部 部長
大倉 知彦氏
フィリップスの日本法人は、首都圏に分散する医療機器部門の物流拠点を集約・統合するプロジェクトを進行中だ。新たな拠点として「レッドウッド川越ディストリビューションセンター」を選定し、今年夏から同センターでの操業を目指している。フィリップスの拠点集約・統合の考え方や、川越という立地選択、施設の1棟借りのメリットについて、プロジェクトを統括するリアルエステート部の大倉知彦氏に話をうかがった。
ビジネスの成長に伴い物流拠点数が急速に増加
オランダを本拠地とするロイヤル フィリップスは、125年以上にわたり、人々の生活の向上を目指して常に革新的であり続け、ヘルスケア、パーソナルヘルス、コネクテッドケアおよびヘルスインフォマティクスの分野において健やかで満ち足りた暮らしを提供するヘルステック企業です。日本でのビジネスは1950年代に開始し、60年以上の歴史があります。
今回、当社の医療機器を取り扱う物流施設のうち、首都圏に分散する拠点を集約し、埼玉県・川越の「レッドウッド川越ディストリビューションセンター」に統合することになりました。私たちはヘルスケアカンパニーとして、輸入した医療機器を検品し、全国に出荷する体制を構築しています。拠点集約・統合の背景には、首都圏における拠点数の増加があります。近年はお蔭様でビジネスが好調で、取り扱いボリュームが格段に増えています。ボリュームの増大にその都度対応し、応急処置的に拠点を増やしてきたことで、首都圏だけでもかなりの数の検品・物流施設を抱えるに至っています。
拠点数が増加したもう1つの理由は、オランダ本社が医療機器関連会社を買収しグループ会社が増えたことです。2008年には呼吸器分野のレスピロニクス社を、2013年にはカテーテル分野のボルケーノ社を買収し、それぞれの日本企業もフィリップス傘下となりました。それに伴い、レスピロニクス社とボルケーノ社が独自に持っていた物流施設も引き継ぐことになったのです。
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