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大阪市のビジネスエリア分析

都市別特集

2018年12月18日

大阪市ビジネス集積地を8つのエリアに分け、主な企業や主要オフィスビル、業務集積傾向を明快にまとめました。

主要ビジネスエリアMAP

新大阪

主要企業
メガチップス、キーエンス、日清食品、沢井製薬、SKY、EMシステムズ
主要ビル
ニッセイ新大阪ビル、新大阪阪急ビル、新大阪ブリックビル
新大阪 事務所
新大阪 従業者

新大阪駅は、新幹線をはじめ主要鉄道3路線が集中し、関西国際空港とも直結している交通の要衝で、国内外の主要都市へのアクセスに優れています。このため広域拠点性の高いエリアとなっており、広域カバーを要求される卸売業の立地が多い点が大きな特徴です。製造業は、ウエイトはさほど大きくないものの、全国展開企業の関西統括拠点や東京本社企業等の大阪進出拠点として選定されることが多くなっています。このほか、情報通信関連の大手企業および中小企業等も多数立地しています。

大阪駅周辺

主要企業
伊藤忠商事、クラレ、グンゼ、江崎グリコ、サントリー、バイエルホールディングス、参天製薬、丸紅
主要ビル
グランフロント大阪タワーA・タワーB、梅田阪急ビルオフィスタワー、新ダイビル、ノースゲートビルディング、大阪富国生命ビル
大阪駅周辺 事務所
大阪駅周辺 従業者

多数の路線が集結する西日本最大のターミナルが形成されており、新線・なにわ筋線の開業によって、さらなる利便性の向上が期待されます。機動性・集客性の高い立地特性を背景に、あらゆる業種の企業が立地していますが、特に集客性を求める企業が多数集積し、金融・保険業、各種サービス業の集積度が高くなっています。一方で、近年、大型でスペックの高いビルが多数供給されたため、各種製造業関連企業等が多数流入しており、ビジネスエリアとしてのポテンシャルも大きく向上しています。

淀屋橋・中之島

主要企業
住友化学、三菱ケミカル、武田薬品工業
主要ビル
中之島フェスティバルタワー・ウエスト、中之島フェスティバルタワー、淀屋橋三井ビル、ニッセイ淀屋橋イースト
淀屋橋・中之島 事務所
淀屋橋・中之島 従業者

堂島川・土佐堀川の水辺と緑により、落ち着いたビジネス環境が形成されています。従来、大阪のビジネスエリアの中心であり、多数の大阪本社企業のほか、大阪市役所、日銀大阪支店、政治・経済・文化団体等が立地。ビジネスエリアとしてのステイタスは高く、イメージ重視の大手企業の進出意向が強くなっており、金融・保険業および情報通信業のウエイトが高い点が大きな特徴です。また、製造業のウエイトも比較的高く、大阪を代表する産業である製薬業を含む化学工業関連企業が多く立地しています。

本町・心斎橋

主要企業
シキボウ、ユニチカトレーディング、竹中工務店、あずさ監査法人、関西アーバン銀行
主要ビル
本町ガーデンシティ、本町南ガーデンシティ
本町・心斎橋 事務所
本町・心斎橋 従業者

かつて繊維問屋が集積していた船場地区があることから、繊維関連企業が非常に多い点が特徴です。成熟したビジネスエリアである本町駅周辺には、繊維関連以外にも建設業、情報通信関連企業等、多様な業種の立地が見られます。一方、心斎橋駅周辺では、御堂筋沿いには高級ブランドが、通行量の多い心斎橋商店街にはカジュアルブランドが多数出店し、小売業のウエイトが非常に高くなっています。各種小売・サービス業の出店意欲は高く、最近はインバウンド需要をターゲットとする出店が目立っています。

難波・湊町

主要企業
南海電気鉄道、近畿日本ツーリスト関西、淺沼組、乃村工藝社、パスコ、産業経済新聞社
主要ビル
なんばスカイオ、マルイト難波ビル
難波・湊町 事務所
難波・湊町 従業者

大阪第2の乗降客数を誇るターミナルが形成され、関西国際空港と直結していることから、国内外へのアクセスに優れています。髙島屋をはじめ多数の小売店舗が集積し、小売業のウエイトが高いほか、ホテル・飲食店が多く立地しています。このため集客性は非常に高く、小売、飲食、各種サービス業の出店ニーズも高くなっています。さほどウエイトは大きくないものの、製造業や卸売関連企業が営業拠点を設置するケースも見受けられ、大阪南部エリアをカバーするための重要なエリアとなっています。

京橋・OBP

主要企業
住友生命、東京海上日動火災、KDDI、讀賣テレビ放送、富士通エフサス、日本電気通信システム
主要ビル
マルイトOBPビル、ケイ・オプティコムビル
京橋・OBP 事務所
京橋・OBP 従業者

JR、京阪線等が集結するターミナルが存在しており、大阪市内各エリアへの機動性に優れていますが、メインストリートである御堂筋からはやや離れているため、営業拠点として選択されるケースは少なくなっています。一方で、OBPは大阪城公園に隣接し、豊かな水辺と緑地を有しているため、周辺環境に恵まれており、良好なビジネス環境を求める企業の集積が見られます。業種別では、情報通信業関連企業のウエイトが高くなっている点が特徴的で、このほか、金融・保険業の大手企業が立地しています。

阿倍野・天王寺

主要企業
きんえい、奥村組、近鉄百貨店、全星薬品工業
主要ビル
あべのハルカス
阿倍野・天王寺 事務所
阿倍野・天王寺 従業者

JR、近鉄線等が集結するターミナルが形成され、関西国際空港と直結しており、交通アクセスに優れたエリアです。近鉄百貨店、あべのキューズタウンを中心に多数の小売店舗が立地し、小売業や各種サービス業のウエイトが非常に高くなっており、集客性を求める企業の立地が多い点が特徴です。大阪ビジネスエリアの南端に位置するため、営業拠点として選択されることは少ないですが、難波エリアと同様、製造業や卸売業関連企業といった大阪南部をカバーする拠点が必要な企業に重要なエリアとなっています。

咲洲コスモスクエア

主要企業
日立造船、ミツトヨ、テクノアソシエ、いであ、ミズノ、ファナック
主要ビル
アジア太平洋トレードセンターITM棟・O’s棟北館、さきしまコスモタワー
咲洲コスモスクエア 事務所
咲洲コスモスクエア 従業者

大阪都心から車・電車で約20分のロケーションと、ウォーターフロントの良質なビジネス環境から、先端技術開発企業の本社や研究施設をはじめ、データセンター等が集積しています。大阪府咲洲庁舎や大阪市の部局も立地し、行政上の重要拠点にもなっています。当地区では新エネルギーやライフサイエンス関連の産業集積が進められており、製品評価技術基盤機構(NITE)の世界最大級の大型蓄電池システム試験評価施設(NLAB)が開設される等、今後の開発の進行に期待が集まっています。

上記の記事の内容は BZ空間誌 2018年冬季号 掲載記事 掲載当時のものです。

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