大規模物件の竣工で、首都圏の空室率は2%台に上昇
全国16都市 54ゾーンの賃料や空室率などのデータをもとに賃貸倉庫・物流施設市場の2021年第3四半期の動向まとめたレポートをご提供。
首都圏LMT*空室率Q3 | 近畿圏LMT*空室率Q3 | 中部圏LMT*空室率Q3 | 福岡圏LMT*空室率Q3 |
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![]() +1.1pts 前期比 |
![]() -0.1pts 前期比 |
![]() +1.4pts 前期比 |
![]() ±0.0pts 前期比 |
※大型マルチテナント型物流施設
- 今期(Q3)の首都圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)の空室率は2.6%、対前期比+1.1ポイント。複数の大規模物件の竣工で空室率は上昇したものの、新規需要も高水準。実質賃料は4,470円/坪、対前期比横ばいとなった。ただし、エリア別にみると外環道エリアは0.4%、国道16号エリアでは0.2%上昇した。
- 近畿圏LMTの空室率は対前期比0.1ポイント低下の1.6%。新規需要は9万坪を超え、前期実績を2.5万坪上回った。実質賃料は4,100円/坪、対前期比1.2%の上昇。今後の供給が少ない地域で上昇がみられた。
- 中部圏LMTの空室率は7.9%、対前期比1.4ポイント上昇した。空室率は一進一退も、ニーズは増加傾向にある。実質賃料は前期から変動なく、3,590円/坪となった。
- 福岡圏LMTの空室率は、2019年Q2以来の0.0%を維持。デベロッパーは非常に積極的で、2023年以降の開発計画が複数具体化してきた。実質賃料は、対前期比+0.9%の3,230円/坪となった。