大手3PL企業をはじめ大規模冷蔵や食品加工と、進出が目白押しな東扇島の魅力を探る
羽田空港のすぐ南、川崎市湾岸エリアの埋立島の一つである東扇島は、1990年の埋め立ての工事の完成からこれまで、東京湾岸部の代表的な物流集積地として着実に発展を遂げてきた。そして近年、同島への物流拠点設立・新規開発の動きが相次ぎ、再び注目を集めるエリアとなっている。今、話題の東扇島。その現状と魅力、将来像を分析する。
POSCO-JYPC
2008年
韓国鉄鋼大手POSCOが東扇島に進出し物流拠点としてのPOSCO-JYPCを設立。
ニチレイ
2011年2月
ニチレイグループ内最大規模の設備能力を誇る東扇島物流センターが稼働。
2013年7月
東扇島物流センター二期工事の増設が完成予定。
ヨコロジ
2009年8月
中古車両輸出サービスのヨコロジ、横浜市中区の本社を川崎市川崎区東扇島6番地に移転。
山九
2010年1月
総合物流業の山九がグループ最大規模の首都圏物流センターを稼働。
昭和メタル
2006年
本社と川崎倉庫を統合し、東扇島に移転。
松尾物流センター
2010年11月
外食卸の松尾が首都圏第一物流センターを開設。神奈川と千葉の営業を統合した基幹物流センター。
アトラスコプコ
2009年9月
福島コンプレッサセンタ、神奈川営業所及び2ヶ所の倉庫を統合しコンプレッサテクニーク施設を開設
郵便事業
2013年
日本郵政グループ郵便事業会社が国際郵便物の取り扱いを中心に業務を開始する予定。
松岡
2013年3月
ニチレイグループ内最大規模の設備能力を誇る東扇島物流センターが稼働。
味の素物流
2013年3月
松岡の大規模低温倉庫の主要テナントとして入居。
山手冷蔵
2013年春
食品総合物流拠点となる、最新の免震設備と設備機器を整えた次世代の冷蔵倉庫を開発。
マルハニチロ
2014年2月
全国で38ヶ所目の拠点、関東では15年ぶりとなる大型センターを開発。
ゼロ
2009年9月
車両輸送の物流基地及び冷凍冷蔵倉庫を融合した複合型施設・川崎複合物流センター開設。
日本ハム
2009年9月
ゼロの川崎複合物流センターの冷凍冷蔵倉庫に入居。
日立物流
2009年10月
ゼロから土地を賃借しチルド物流に特化した24時間稼働の川崎物流センターを開設。
Goodman(旧JREP)
2008年
Goodmanロジステーション東扇島竣工。
ロジパルエクスプレス
2008年
同施設竣工時に入居。
ケイヒン配送
2008年
同施設竣工時に入居。
プルデンシャル
2008年1月
プルデンシャル東扇島物流センター竣工。
ティーエルロジコム
2010年7月
ティーエルロジコムの子会社VLロジネット、横浜市から移転し東扇島物流センター開設。
東扇島プロフィール
交通アクセス
首都高湾岸線、海底トンネル道路の2ライン
産業道路に通じる臨港道路(東扇島水江町線)が2016年度開通予定
概要
東扇島の賃貸物流施設マーケット
上記は延床面積5,000㎡以上の賃貸物流施設の市場データ(物流会社等保有の賃貸施設は含まず)を、神奈川湾岸部全体と東扇島で比較したもの。空室率は神奈川湾岸部とほとんど同じ推移を示しており、最新のデータでは両者とも5%前後で等しい。マーケットボリュームは拡大する神奈川湾岸部に対し、東扇島は近年ほとんど変化がない。