2017年Q2以降、空室率は1%割れの状況が続いている。2018年Q2に2年ぶりの新規供給があったが、ほぼ満室稼働で竣工。新規開設や拡張を目的とする移転ニーズが旺盛のため、需給緩和にはつながらなかった。賃料は過去最高値の更新が続いており、2018年末時点の賃料の対前年伸び率は、2017年に続いて再び10%を超えた。2020年までに複数の新規供給の予定があるものの、新規開設や拡張ニーズの引き合いが多い。二次空室は発生しない見込みであり、需給がタイトな状況が続く見通しである。2021年以降は、天神ビッグバンの第一弾として「(仮称)天神ビジネスセンター」の竣工が予定されている。テナントにとって待望の新規供給であるものの賃貸床面積が1万坪を超えるため、空室率は上昇するとみられる。しかし、上昇しても空室率が低位であることは変わらず、賃料上昇は続くだろう。