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株式会社meleap|成長ベンチャーに訊く

新しいテクノスポーツを世に広めたい。オフィスは常にHADOの「コート」とともに。

株式会社meleap

AR技術を使ったテクノスポーツ「HADO」を開発・展開する株式会社meleap。自社開発したプロダクトをテストする必要性から、オフィスにはコート併設が必須だった。創業から10年間、都心一等地を転々としてきた同社は、その広さをどう確保してきたのか。同社独自の拠点戦略をCEOの福田氏に訊く。

株式会社meleap
CEO
福田 浩士

株式会社meleap CEO 福田 浩士氏

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株式会社meleap

アニメやゲームの世界を体感できるテクノスポーツで起業

meleap(メリープ)では、AR(拡張現実)の技術を使った対戦型スポーツ「HADO」を開発・運営しています。HADOは、ゴーグルとアームセンサーを装着して自分の手からエナジーボールやシールドを放ち、最大3対3で戦うスポーツです。バーチャル空間に自分が入り込むVRとは違い、ARは現実世界にバーチャルを映し出すため、アニメやゲームの世界をリアルに体験できるのが特徴です。現在、世界39ヶ国にHADOが体験できる直営・常設フランチャイズ施設を143ヶ所展開しています。

元々起業を考えていて、大学院卒業後にリクルートで1年間営業職を経験した後、2014年にmeleapを設立しました。やりたいことのアイデアのうちの一つが「かめはめ波を撃つこと」でした。当時、VRやARの技術が登場し、ゴーグル型デバイスが世の中に出てきたタイミングでしたから、これらの技術を使えば「かめはめ波が撃てるのでは?」と思ったわけです。新しいスポーツを生み出してビジネスをすることに勝算があったわけではありません。たとえ上手くいかなかったとしても、やりたいことをやろうと思って起業しました。

株式会社meleap
株式会社meleap

テーマパークでの採用を経て「新しいスポーツ」として世に出る

まず、HADOの前身となるプロダクトを開発。いきなり新しいスポーツとして認知してもらうのは難しいので、最初はテーマパークのアトラクションに採用してもらう戦略を立てました。当時、HIS社長だった澤田(秀雄)さんとお会いする機会があり、ハウステンボスに導入されたのが最初です。他にも、池袋サンシャインシティでナムコが運営するナンジャタウンをはじめ、全国各地のテーマパークに設置していただきました。そこで開発やオペレーションの知見を蓄積しながら、より面白いスポーツへと磨き上げ、HADOとして展開を始めたのが2016年です。SNSで告知すると早速問い合わせがあり、導入が進みました。

最近はプレーヤーだけでなく、観戦ファンを増やすことにも注力しています。タレントによるHADOトーナメント戦を開催し、ファンに応援していただく機会を設けています。HADOでは専用アプリを使って応援することで、プレーヤーのHADOの技を強化することができます。単純に観戦するだけでなく、「応援して勝たせる」という新たなスポーツ観戦体験を提供していきます。

実は、こうしたアイデアはいくらでもあるのですが、エンジニアの採用が難しい時代のため、人材不足でなかなかアイデアを具現化できていないのが悩ましいところです。

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オフィスにはお金をかけない主義、立地と物件のユニークさで個性を出す

オフィスに関しては、高田馬場にあるシェアオフィスを皮切りに、創業から10年で10回ほど引っ越しを繰り返してきました。そして今もそうですが、「オフィスにはなるべくお金をかけない」のが私たちのやり方です。かといって、単に安く借りられる場所ではなく、安くても立地に特徴があったり、ユニークな物件に入居したりして、個性的なオフィスにこだわってきました。

最初のシェアオフィスは家賃2万円ほど。自社開発したプロダクトをテストする空間が必要だったので、テストプレイをする時は、「これからテストするのでごめんなさい」と共有スペースの机を脇に寄せて空間を捻出していたものです。ですが、さすがに他の利用者の迷惑になると思い、KDDIがスタートアップ支援の一環として運営する「ムゲンラボ」に移りました。ムゲンラボは渋谷ヒカリエの高層階にあり、KDDIのインキュベーションプログラムに参加している間はタダで入居できます。起業したての会社がヒカリエの高層階⁉(笑)。ここに10ヶ月ほど居候した後、またシェアオフィスに戻り、いくつかの場所を転々としました。

ポニーキャニオンからの出資を機に、当時虎ノ門にあったポニーキャニオン本社ビルを間借りすることになり、月10万円ほどでフロアの半分を借りました。ただ、それでもテストするには狭く、テストプレイのたびに机や椅子をどかしていましたね。この頃のメンバーは7~8人でした。

その次のオフィスもかなり個性的でした。東京タワーの隣にあるビルの地下で、元はコンビニの巨大倉庫だった場所です。天井高は5メートルもあり、まるで巨大な秘密基地のよう。この頃からテストプレイするのに机をどかさなくてよくなりましたが、オフィスとコートが同一空間にあり、無料体験会の開催時にはお客様も入ってくるので、がやがやと賑やかな仕事場でした。当時はAR技術を用いたゴーカートの遊びも提供していて(現在は終了)、カートがドリフトするそばで仕事をしていたのは懐かしい思い出です。

その後、日比谷のショッピングモールに移転。再開発エリア内だったため、期間限定を条件に格安の坪5,000円で借りることができたのです。当時は新型コロナの影響でインバウンド客の姿が消え、テナントが退去してガラガラの状態だったので、オーナーである三菱地所と好条件で交渉できたのも幸運でした。

株式会社meleap

さらに三菱地所の紹介で、現在は「アクアシティお台場」にオフィスを構えています。本社勤務の社員は38名。リモート勤務のため、実際の出社人数は15人程度です。唯一の直営店である「HADO ARENAお台場店」を併設し、コート4面と約230人収容のステージエリアがあります。コートは、開発や商談など色々な目的で使います。コートがないと仕事にならないので、当社としてはオフィスにコート併設は必須なのです。

これまで都心で安く借りられる物件に巡り合えたのは幸運でした。散歩がてら東京タワーを眺めに行ったり、仕事の合間に日比谷公園を散歩したり、今ならレインボーブリッジを眺めながら仕事ができるのはモチベーションアップにもつながります。今後も立地の面白さにはこだわっていきたいですね。そして、いつか2,000人くらい収容できるHADOスタジアムを作りたいと思っています。

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上記内容は BZ空間誌 2024年春季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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