移転担当者必見!東京ビジネス街の未来を俯瞰するビル開発一覧
逼迫した状況が続く東京のオフィスマーケット。2007年に竣工した大型オフィスビルは軒並み満室稼働し、さらには、今年2008年竣工予定の大型開発案件、既にテナントが内定しているケースが多いと聞く。オフィスの移転・新設を考える企業の注目は、いきおい、さらに将来のオフィスビル開発に向いているのではなかろうか。 今号、オフィスジャパン誌創刊30周年記年号の巻頭企画は、将来のオフィス市場を予見する上で不可欠な、今後、東京で計画されている大型オフィスビル開発を一挙にご紹介する。各社のプレスリリースはもとより、報道、Web、現地建築看板等の情報より、竣工予定の年毎にオフィスビル開発をプロット。加えて、各年で注目の開発数件にスポットを当て解説している。
本稿をご覧いただくに当たり以下、ご留意いただきたい。
- 現段階では、ほとんどの開発が再開発名称、もしくは仮称であるため、名称において「仮称」の表記は省略させていただいた。逆に、正式名称が既に決定しているプロジェクトについて、は各竣工マップに添付した一覧表上で、赤字にて記載している。
- 竣工マップにおいて延床面積(小数点以下切り捨て)を記しているが、あくまで、現時点で当社が把握している情報によるものである(さらに、m2のみ発表されているものは、当編集部により0.3025を乗することで坪に換算して表記している)。
ご紹介している各開発は、既にテナント募集が終了しているものもあれば、都市計画決定はもとより開発構想さえ未定なものまで千差万別であり、竣工年、延床面積、完成予想パース、開発概要等、今後大きく変更される可能性があることを最初にお断りしておく。また、当編集部では、常に開発案件の最新情報を収集しており、お気づきの点があれば下記までご連絡いただきたい。
オフィスジャパン編集部
Mail.officejapan@cbre.co.jp
2008年竣工予定のビル
1 | 飯田橋駅前計画(JR東日本飯田町変電所跡地) | 4,900坪 |
2 | 神田錦町2-11計画 | 3,309坪 |
3 | 御茶ノ水プロジェクト | 4,394坪 |
4 | ※丸の内トラストタワー本館 | 35,100坪 |
5 | 日本橋三丁目プロジェクト | 8,852坪 |
6 | 東急銀座二丁目ビル | 1,569坪 |
7 | 京橋二丁目ビルディング | 2,760坪 |
8 | ※グラスシティ晴海(晴海3丁目E街区) | 4,598坪 |
9 | KDX晴海プロジェクト(晴海3丁目F街区) | 3,907坪 |
10 | 港区三田三丁目計画 | 5,200坪 |
11 | 北青山プロジェクト | 14,337坪 |
12 | ※住友不動産六本木通ビル | 3,550坪 |
13 | 赤坂一丁目プロジェクト | 2,808坪 |
14 | ※赤坂Bizタワー(赤坂五丁目TBS開発計画) | 56,526坪 |
15 | 南青山3丁目プロジェクト | 3,628坪 |
16 | ※新橋東急ビル(新橋四丁目計画) | 4,575坪 |
17 | ※虎ノ門清和ビル(虎ノ門第一ビル) | 8,800坪 |
18 | ※住友不動産西新宿ビル5号館 | 6,413坪 |
19 | 東雲プロジェクト | 19,230坪 |
20 | MSC深川ビル2号館 | 6,700坪 |
21 | 渋谷桜ヶ丘計画 | 1,800坪 |
22 | ※住友不動産西新宿ビル6号館 | 5,757坪 |
23 | 代官山プロジェクト | 5,143坪 |
※印は正式名称
先行するN館に続き東京駅前の発展に寄与する
オフィス・ホテルの複合タワー
丸の内トラストタワー本館
森トラストによる丸の内トラストタワープロジェクトは2棟で構成され、第I期棟のN館(地上19 階、地下3階、延床面積65,244m2)は003年9月に竣工。第II期棟となる地上37階建の本館は、2008年11月に竣工予定である。都市 再生特別地区の都市計画に基づくプロジェクトとして、首都東京の顔にふさわしい東京駅前広場(日本橋口広場)や憩いの広場等を整 備し、東京駅と周辺の街を有機的に結ぶ歩行者ネットワークの形成に寄与する。オフィスフロアは地上3~26階、貸室総面積約15,200 坪となる。また東京駅に隣接する立地を活かし、国際ビジネスや観光を支援する宿泊機能として、5 つ星クラスの国際的ホテル「シャン グリ・ラ ホテル 東京」が27~37階に入居する。
所在地 | 千代田区丸の内1-8(枝番未定) | 所在地 | 約116,000m2(約35,100坪) |
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事業主 | 森トラスト | 事業主 | 事務所・ホテル・店舗・駐車場 |
規模 | 地上37階、地下4階、塔屋2階 | 規模 | 約50,500m2(約15,200坪) |
竣工予定 | 2008年11月 |
新生「日本橋」
その進化を象徴する、中央通りに面した大型複合ビル開発
日本橋三丁目プロジェクト
中央通りと八重洲通りの交差点近くに立地する、事務所・店舗等からなる複合ビル開発計画。 東急不動産らが推進するこの開発にあたっては、中央通りの美しい景観を保全・形成すべく、街並み誘導地区計画を活用。歩道とビ ルをフラットに接続した開放的な空間が街の賑わいを創出。外観は、街並みにも調和する横ラインを強調した美しいデザイン。間口 32m、600坪超のワンフロアを擁する11階建の躯体は、新生「日本橋」のシンボルとなるに相応しい存在感を示すことだろう。
所在地 | 中央区日本橋3-6(枝番未定) | 主要用途 | 事務所・店舗 |
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規模 | 地上11階、地下1階、塔屋1階 | 設計・施工 | 竹中工務店 |
敷地面積 | 2,652.87m2(802.49坪) | 設計監修 | 三菱地所設計 |
延床面積 | 29,265.34m2(8,852.76 坪) | 竣工予定 | 2008年6月 |
青山の地に新たなスカイラインを形成する、
環境・省エネにも配慮した大型複合開発
北青山プロジェクト
神宮外苑に隣接する、秩父宮ラグビー場の南側約2,000坪の土地に計画され ている大規模複合ビル。建物の高層部は、ガラス・石・属を組み合わせた特徴的なフォルムで、エントランスには、劇場で客席と舞台と を区切る構造物「プロセニアムアーチ」に見立てた独創的なデザインが取り入れられている。また、屋上や壁面には緑化を施し、地域 冷暖房システムを採用するなど、環境・省エネ対策にも配慮。三井不動産が清水建設ならびに伊藤忠商事と共同でSPCを組成、事業全体の管理運営を手がける。竣工後は、日本オラクル がオフィスの一部を区分所有し、本社として利用することが決定している。
所在地 | 港区北青山2-118-3他 | 専有面積 | 27,658.93m2(8,366.83坪) |
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事業主 | (有)コーラス・プロパティ | 主要用途 | 事務所・店舗・ショールーム |
規模 | 地上25階、地下3階 | 設計監理 | 清水建設一級建築士事務所 |
敷地面積 | 6,392.21m2(1,933.64坪) | デザイン監修 | 佐藤尚巳建築研究所 |
延床面積 | 47,396.54 m2(14,337.45坪) | 施工 | 清水・間共同企業体 |
竣工予定 | 2008年7月末 |
赤坂の新たなランドスケープ「赤坂サカス」内に、
ワンフロア850坪超の大型複合ビルが誕生
赤坂Bizタワー(赤坂五丁目TBS開発計画)
「赤坂サカス(akasaka Sacas)」とは、TBS放送センター(既存棟)と、事業主であ る東京放送から三井不動産がプロジェクトマネジメント業務を受託し推進する「赤坂五丁目TBS開発計画」とをあわせたエリアの総称。 赤坂Bizタワーは、同開発計画において一体開発された大型複合ビルで、2008年1月31日に竣工した。4階から38階がオフィスフロア、 地下1階から3階が商業施設となっている。同エリアはオフィス棟のほかに、全133戸からなる賃貸住宅棟「AkasakaThe Residence」、 リニューアルした「赤坂ACTシアター」「赤坂BLITZ」が並立する文化施設棟を擁し、"職・住・遊"の機能を兼ね備えた一大タウンとなる。 なお、赤坂Bizタワー内商業施設のオープンは2008年3月6日、「赤坂サカス」のグランドオープンは同3月20日となる予定。
赤坂五丁目TBS開発計画概要 | |||
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所在地 | 港区赤坂5-3-1、2、3 | 全体敷地面積 | 33,095m2(約10,011坪) |
事業主 | 東京放送 | 全体延床面積 | 218,461m2(約66,084坪) |
設計・監理 | 久米設計 | 施工 | TBS開発建設工事共同企業体 (大林組、鹿島建設、前田建設工業、清水建設) |
竣工予定 | 2008年1月31日 |
赤坂B i zタワー概要 | |||
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規模 | 地上39階、地下3階、塔屋1階 | 延床面積 | 186,865m2(約56,526坪) |
基準階面積 | 2,836 m2(858坪) | 主要用途 | 事務所・店舗 |
緑とやすらぎの空間「新宿中央公園」に隣接する、
ワンフロア最大500坪超の複合ビル開発
住友不動産西新宿ビル5号館
新宿中央公園と十二社通りを挟んで建設される、高さ約98mの事務所と住宅の複合用途ビル。低層部の1~6階、約2,600坪が業務用途となる。オフィスの天井高は2.8m、床荷重は500kg/m2(重荷重ゾーンは1t/m2)、電気容量は90VA/m2を実装する。2005年末に着工しており、竣工は2008年5月の予定。
所在地 | 新宿区西新宿四丁目187番1他(地番) | 主要用途 | 事務所・住宅・駐車場 |
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事業者 | エスエフ・セブン特定目的会社(住友不動産設立) | 事務所貸室面積 | 8,458m2(2,558坪) |
敷地面積 | 5,000m2(1,512 坪) | 設計 | 日建設計 |
延床面積 | 21,200m2(6,413坪) | 施工 | 大成建設 |
規模 | 地上27階、地下1階 | 竣工予定 | 2008年5月 |
発展著しい東京ベイ 豊洲・東雲に誕生する
ワンフロア1,500坪の超大型ビジネス空間
東雲プロジェクト
東京駅からわずか3~5kmに位置しながら、これまでビジネス街としてさほど注目を集めるこ とのなかった豊洲周辺。しかし近年、その広大な敷地を活用し、住宅供給はもとより、アーバンドックららぽーと豊洲やイオン東雲といっ た商業面、また、ビジネス面での大型オフィス開発が相次ぎ、様相は一変しつつある。中でも今年5月末に誕生する東雲プロジェクトは 、ワンフロア1,500坪という都内最大級の規模を誇るオフィスビル開発。湾岸エリアが醸す水と緑の彩りを背景に、開放的なワークプレ イスが提供される。
所在地 | 江東区東雲一丁目番(枝番未定) | 駐車場 | 平置160台 |
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規模 | 地上10階、塔屋2階 | 設計 | 清水建設一級建築士事務所 |
敷地面積 | 20,448 m2(6,185 坪) | 施工 | 清水建設 |
延床面積 | 63,572m2(19,230 坪) | 竣工予定 | 2008年5月 |