この20年で急成長したLMT(大型マルチテナント型物流施設)市場
2023年は過去最大の新規供給が見込まれる中
幅広いテナント需要を背景に新規需要も今期過去最大
首都圏LMTの今後を予想する最新データ
首都圏におけるLMTの新規供給面積は、2020年以降、増加傾向が続いている。昨年は過去最大の新規供給があったが、2023年はそれを大きく上回る新規供給が見込まれている。このように、大量供給が続いているにもかかわらず、幅広いテナントニーズを背景に、今期、新規需要も過去最大となり、空室率は横ばいとなっている。
コロナ禍でEコマースが拡大し、世界的に物流施設の需要は高まったが、日本においてはまだ他国と比較して、その割合が小さいことや、製造業の在庫が増加傾向にあることから、物流施設の需要拡大は今後も続きそうだ。
このような大量の新規供給および新規需要の中、本竣工マップが、今後、物流拠点の新規開設や移転を予定している企業が拠点戦略を考える際の一助となれば幸いである。
本稿をご覧いただくにあたり、以下、ご留意いただきたい。
各開発はテナント募集がなされないものやすでに終了しているもの、また、規模、面積、竣工年等、変更になる可能性がある。また、当編集部では常に開発案件の最新情報を収集しており、お気づきの点があれば下記までご連絡いただきたい。
CBRE「BZ空間」編集部 Mail:BZ@cbre.com
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凡例
1 掲載した開発は、プレスリリース、報道発表、Web、現地建築看板等をもとに調査した2022年1月から2024年12月までの竣工・竣工予定のLMT。おおむね延床面積10,000坪以上を目途に選定している。
2 正式な名称決定前の表記に関しては、編集部が設定した略称としている。
3 延床面積は編集部が把握しているもので、数値は十の位四捨五入の概数。
4 地図へのプロットは竣工年別に掲載。各年のLMTプロットの色は以下の通り。