今年の京都エリアの動きとしては、3月に大丸の2階フロアがリニューアルオープンした。「モンクレール」等京都初進出のブランドを含め、14ブランドが新たに出店するなど海外ラグジュアリーブランドを強化。海外ブランドの売場面積は約4,000㎡と、京都市内の百貨店では最大となった。このリニューアルにより、ニューリッチ層やインバウンド需要の取り込みが期待される。
河原町通では8月に商業施設「京都BAL」が2年7ヶ月ぶりにリニューアルオープン。隣接する土地を買い取り、大規模な建替工事を行った結果、売場面積は約12,100㎡に拡大。テナント数33店舗とゆったりとした配置になっており「ロンハーマン」「無印良品」「丸善」等、大型店舗も多く見られる。「歩行者が歩きやすいまちづくり」を掲げる京都市は、四条通の歩道を延長1.1kmにわたって拡幅する工事を行い、併せて車線数を4本から2本に減らした。歩道が拡幅されることで、より魅力的な街並みが形成され、路面店舗や商業施設にとっては大きなプラスになるといえる。賃料水準への寄与度を推定することは困難であるが、出店需要がこれまで以上に高まることは間違いないだろう。
京都市中心エリアにはラグジュアリーホテルやビジネスホテルの出店が相次ぎ、今後も開発が予定されている。アジアからの富裕層の旅行客の取り組みについても京都市は積極的であり、特にラグジュアリーブランドが集積する四条通を中心に買い物客の増加が期待できるだろう。
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