2012年も引き続き駅前通地下歩行空間の通行量は多く、路面店舗は苦戦を強いられた。象徴的であったのが、「ベネトン」の大通界隈への移転である。後継として入居したテナントが信金とブライダルジュエリーであったため、札幌~大通間の駅前通からアパレルが姿を消した。他の路面空室も飲食店が内定するなど、札幌~大通間は目的客をターゲットとしたテナント構成になりつつある。一方のアパレル・物販系テナントは、出店エリアを札幌駅周辺もしくは大通界隈に絞り、昨年以上にニーズが高まっている。
しかし、既存テナントも堅調に推移していることからなかなか空室が出てこないため、目立った出店は見られなかった。競争力のある空室が発生しづらい状況は当面続くと思われるが、2013年4月の「(仮称)札幌大通西4ビル」、2014年秋の「(仮称)札幌三井JPビルディング」を皮切りに、駅前通り沿いの建て替え・再開発の動きが具体化し始めている。これらを起爆剤に市況が活性化することを期待したい。
路面店舗賃料相場MAP
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