賃料相場を牽引してきた高級ブランド店の売上が大幅に減少し、2009年前半は賃料減額や不採算店舗撤退の動きが目立った。既存施設では、テナントの慰留や後継テナント誘致策を強化するものの苦戦。2010年以降竣工の大型開発が積極的に誘致を行っているため、有力テナントを取り合う状況となっている。出店を目論むテナント側から見ると、賃料相場も弱含みであり優位な状況であることは間違いないが、好立地の大型路面店舗や人通りの多い店舗区画は、依然、高値相場で推移している。こうした状況下、紳士服専門店「P. S. FA Platinum」が大丸梅田店へ出店した事例は、百貨店の常識を覆す印象的なトピックスであり、大きな変化を予感させる。今後も魅力的な売場の構築、回遊性向上など、エリア全体の集客力を高める取り組みに期待したい。
商業の主動線、繁華街、商店街となるストリートの賃料を視覚化した『路面店舗賃料相場マップ』を独自に作成しています。
出店・移転、テナント募集の参考に是非お問い合せください。
※不動産仲介業者様、不動産鑑定会社様からのお問い合わせはご遠慮いただいております。