名古屋における伝統的な商業地栄のメインストリートは、地下鉄栄駅から矢場町駅に至る大津通。大型商業施設が軒を連ね、2005年から2007年頃にかけては、これら百貨店の増築&リニューアルや新規ブランドショップ路面店の出店が相次ぎ活況を呈していた。店舗出店ニーズは、今でもこの大津通の南部エリアに集中しており、2008年10月にはベイクルーズグループの「ドゥーズィエム クラス」がパルコ西館から拡張移転、加えて「名古屋パルコ」の大規模なリニューアルと、ニーズを裏付ける動向も見受けられる。
ただし、空中階の空室は、オフィスビルのみならず商業施設でも目立ち始めてきており、栄においても、市況の変化が明らかに感じられる。昨年11月、「ブルックスブラザーズ」が日本最大級の路面店を栄駅からやや離れた広小路通に出店し、栄のブランド出店エリアも広がりを見せるかと思われたが、昨今の景気情勢に伴い、後に続く出店ニーズは衰えているように思える。来年以降に計画されている新規開発案件が、栄における商圏拡大を促すことに期待したい。
商業の主動線、繁華街、商店街となるストリートの賃料を視覚化した『路面店舗賃料相場マップ』を独自に作成しています。
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