物流とR&Dの融合という新発想から生まれる、
製造業集積地・川崎の高津プロジェクトが描く未来。
日鉄興和不動産株式会社 ロジスティクス事業部 開発グループ
グループリーダー 蜂須賀 康裕氏
開発企画本部 開発企画部 営業企画グループ
チーフマネージャー 池田 智氏
日鉄興和不動産は、日本製鉄とみずほグループをバックボーンに持つ総合デベロッパーとして、ビル事業、住宅事業、物流事業など、多岐にわたる不動産開発を行っています。全国の日本製鉄グループの製鉄エリアを中心に地域再生事業を展開し、「人と向き合い、街をつくる。」という経営ビジョンのもと、地域と産業の発展に貢献しています。
2028年2月に竣工予定の産業施設支援プロジェクト(神奈川県川崎市高津区)は、物流倉庫とR&Dの複合施設です。都心への優れたアクセス(渋谷駅へ19分、川崎駅まで17分)を活かし、企業の研究開発ニーズと物流機能の融合を図ります。施設6階R&Dエリアのスペックは、ウェットラボからドライラボまで対応可能な給排水設備、十分な電気容量、床荷重、階高を確保し、最先端の研究開発に対応できる環境を整えています。
当該地区の高津区は臨海部に位置する川崎区に次ぐ工場が集積し、確かな技術を有する中小のモノづくり企業が集積する工業地域であり、「かながわサイエンスパーク」も近隣。溝の口・高津エリア全体が、川崎市北側のR&D拠点として発展する可能性を秘めているでしょう。施設の特徴は、地域との共生を重視した設計にあります。敷地内には地域住民が利用できる広場や緑道を整備し、災害時には一時退避場所や広域避難所への避難経路としても機能します。また、地域で行われているオープンファクトリーなどのイベントとも連携し、産業と地域の橋渡し役となることを目指しています。
今後は川崎市との連携を強化し、企業誘致や産業振興に注力していく方針です。有望企業の市外流出という課題に対応し、川崎の産業基盤を強化するプロジェクトとして位置づけられており、加えて、スタートアップとモノづくり企業が連携することで、新規事業の展開や社会実装の加速にも取り組んでいきたいと考えています。周辺の「かながわサイエンスパーク」等の施設とも連携し、研究開発を支える、高度なモノづくりの実現を支援する拠点として整備を進めています。
重要なのは、入居する企業、使う人の目線に立った開発姿勢です。日本製鉄グループという製造業のバックボーンを持つ強みを活かし、入居企業のニーズに細やかに対応していきます。物流施設で使い勝手の良いBTS開発を進めてきた経験を踏まえ、企業との対話を重ねながら、最適な研究開発環境を提供していく考えです。このプロジェクトを通じて、不動産開発の新しい可能性を追求するとともに、川崎市の産業発展に貢献し、革新的なモノづくりの拠点として発展していきたいと考えています。



