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川崎市 経済労働局

  • 2025年4月1日

川崎市 経済労働局
イノベーション推進部 創業・ベンチャー産業創出担当 担当課長 藤本 順也
経営支援部経営支援課立地調整担当 担当係長 清田 祐介

製造からR&Dへ事業転換の動きを捉え
民間工場跡地に研究開発企業を誘致

川崎市は、元々重厚長大産業を中心に発展してきましたが、現在は研究開発や試作を担う高付加価値型の産業も発展し、550を超える研究開発機関が集積する先端産業・研究開発都市です。その背景には、国内の製造業が海外に生産機能を移し、生産機能メインからR&D機能へ転換していく歩みに合わせて、市としても産業基盤を維持・高度化していくために、R&D型企業を誘致してきた経緯があります。R&D型企業の誘致で潮流を変えようという発想は実は昔からあり、1989年にはすでに、エレクトロニクス関連産業等の研究開発に特化した産業集積拠点「マイコンシティ」を市の北部に、インキュベーション施設の先駆けとも言える「KSP(かながわサイエンスパーク)」を市の中部に整備していました。

川崎市は市域が狭く、大規模な工業団地をゼロから整備して企業誘致できるような土地はありません。従って、元々ある産業基盤を活かしながらどのように転換を図り、誘致していくかに重点を置いて取り組んできました。具体的には民間工場等の土地利用転換時に合わせた跡地開発が多く、そういった大規模施設を持つ企業の動きと連動している部分があります。

市内の産業集積地としては、2000年、新川崎の操車場跡に慶應義塾大学などのアカデミアをパートナーとする、産学官連携による研究開発拠点「新川崎・創造のもり」を整備しました。また2010年には、臨海部(殿町)のいすゞ自動車工場跡地に、ライフサイエンス・環境分野を中心とした、オープンイノベーション拠点「キングスカイフロント」を整備しています。さらに2027年には、臨海部(南渡田)のJFEスチールの研究所敷地を利用転換し、マテリアル(素材)産業を中心とした一大R&D拠点が民間主導で整備される予定です。

川崎市の産業集積

東京からの好アクセスと、従来からの産業基盤が強み

川崎市のR&D立地としての競争優位性は、何と言っても首都圏の中心部に位置し、羽田空港や東京の主要駅に近いアクセスの良さにあります。また、元々基盤となる産業が集積しているため、新たなモノづくりを実現しやすい環境にあることで、中部(内陸部)にはNEC、東芝、富士通など電機メーカーが数多く立地するほか、優れた技術を持つ中堅・中小企業も集積しています。

内陸部の大企業に関しても、生産拠点中心から徐々に研究開発機能中心に緩やかに切り替わってきた印象を持っています。近年では、研究開発を自社内のみで行うよりも、外部のR&D施設と連携したオープンイノベーションを志向する企業も増えています。そうした時代への変化も相まって、「新川崎・創造のもり」や「キングスカイフロント」等のR&D拠点により多くの研究開発型企業が集積する流れが生まれていると思います。

ベンチャー企業・中小企業にも関係する動きとしては、2027年、中部(高津)にベンチャー企業や中小製造業も入居できるR&D拠点が民間主導で整備される計画があります。このエリアには町工場が多いものの、施設拡張の際などに立地場所がないという課題がありました。また、市内のインキュベーション施設を卒業した企業の立地場所不足も市の長年の課題でした。ベンチャー企業と町工場の両方を誘致することで、研究開発、試作から社会実装段階まで対応できるR&D拠点が誕生する予定です。同様に北部(麻生区)のマイコンシティにおいても、2027年に、同様の機能を持った「貸工場・研究開発施設」の整備計画が進められています。ベンチャー企業にとっても、研究開発から量産に近い段階まで一気通貫して対応できる施設はメリットが大きいと考えます。

「量子イノベーションパーク」の実現で、量子関連分野で日本をリードする

川崎市が今、注力して取り組むのが量子・AI・半導体等の次世代コンピューティング技術でのイノベーションの創出を目指す「量子イノベーションパーク」です。市内には元々、半導体、コンピューティング関連の企業が多く立地しています。市としても、これからの産業をけん引していくであろう「量子・AI・半導体」をキーワードに企業集積を図っていきます。

その中核を担うのが「新川崎・創造のもり」です。ここはアジアで初めてIBMの商用ゲート型量子コンピューターが設置された場所でもあります。現在、慶應義塾大学の研究拠点であるK2タウンキャンパスと3棟のインキュベーション施設で構成されていますが、2029年を目標にK2タウンキャンパスを新施設に建て替えて機能更新を図ります。研究開発施設に加え、国内外の研究者向けの滞在施設やカフェ・レストラン等のアメニティ施設を整備することで、量子関連企業の集積と、そこで働く高度人材の滞在環境も備えた新たな拠点の構築を目指していきます。

また、量子イノベーションの実現に向けて重要になってくるのが、市内各地のR&D拠点間の連携です。それぞれの拠点の特徴を活かすことで、補完や相乗効果が期待されます。例えば、キングスカイフロントでの創薬や、南渡田で予定しているマテリアル開発に量子コンピューターを活用したり、実際のものづくりの部分では市内に集積する中小企業の方々の活躍が期待されます。「新川崎・創造のもり」を核に様々なプレーヤーの力が組み合わされ、相乗効果が発揮されれば、川崎市が目指す「量子イノベーションパーク」の実現が加速するものと考えています。

川崎の地から、国内外の量子分野の取り組みをけん引し、様々なイノベーションの創出を目指します。

「新川崎・創造のもり」の機能更新での新たな拠点のイメージ図

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上記内容は BZ空間誌 2025年春季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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