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賃貸物流倉庫・大型貸し倉庫の記事

日本通運株式会社

大阪の物流地図をも塗り替える、新スタイル施設の登場
 

日本通運株式会社
大阪支店
ソリューショングループ 係長 清水 秀樹

変わる倉庫の位置づけ集約で在庫圧縮、管理工数低減へ

当社がプロロジスパーク大阪で行っているのは、三陽商会様をクライアントとする3PL業務です。三陽商会様は、バーバリーなどを取り扱っていらっしゃるアパレルメーカー。その事業特性から、繊維の町という背景を持つ梅田に倉庫を持ち、15年間営業されてきました。ところが、15年も経つと事情が変わってきます。そこで、カテゴリー別に所有していた大阪の3ヵ所の倉庫と、さらに名古屋の倉庫を加えた4ヵ所を集約。ここを西日本の物流拠点として位置づけ、在庫の圧縮、管理工数の低減、物流効率の向上を図ることになったのです。

この15年で商品の流通事情も変わりました。リードタイムは24時間、早い所では12時間です。物流拠点は集約しやすい状況になっているといえます。また、三陽商会様が当社にアウトソースする以上、自社でやる以上のベネフィットがなくてはなりません。それでなければ継続しないでしょう。計画が出た当初、名古屋では「お客さまにすぐさまデリバリーできなくなる」という三陽商会様の営業御担当者からの声もありましたが、アウトソースとして受けたからには責任もってお応えする。要求通り、円滑に進めていくのがわれわれの務めですから、その点を十分考慮しながら集約を進める必要がありました。

プロロジスパーク大阪:日本通運株式会社

では、どういう施設にするか。アパレルですから荷姿はハンガーです。スピードレールを使いたい。こうなるとフラットな面積が多いほうが効率はいいわけです。多層階になれば、フロアごとに人員が必要になりますし、エレベータによる搬送があるために限界があります。そこで、ここの平面2,500坪が活きてきます。実際、三陽商会様にも強くアピールしたのはこの点です。これまでの拠点では、平面は1,000坪程度あったくらいで、ここまで広いのはプロロジスパーク大阪が初めてです。加えて、ハンガーに吊るしたまま搬送するため、シャッターの高さや防火扉についても柔軟な対応をしていただきました。

ロケーションについては、これまでの繊維関係企業とのお付き合いも重要ですが、海外調達を考えると沿岸部であることに大きな魅力があります。しかも、高速道路が近い。消費地に隣接する市内中心部から移転してきましたが、高速道路を利用することで都心部よりもメリットが高い場合もある。名古屋、九州までの100店以上をカバーすることを考えると、郊外にシフトした方が、より有効な物流システムを構築できるわけです。

こうした点が、三陽商会様にも大きく評価されました。

資産を守る倉庫の条件 免震構造、空調管理、クリーン度を評価

そして、もう一つの評価点が免震構造です。三陽商会様の役員の方に建設途中で来ていただき構造説明をしたのですが、その後、新潟の中越地震が起こり、「資料を再度見せてほしい、社長に説明する」との連絡が入りました。在庫は資産であり、物流は生命線ですから、施設の安全性は重要なことです。

資産という観点から追加すると、庫内での作業中、汚れたり、汗をかいたりした手で商品に触るのは困ります。施設の空調管理が万全、きれいで新しいというのはやはり安心です。

マルチテナントの施設であることについては、最初からあまり心配していませんでした。あるとすれば、他のテナントとの住み分けという点ですが、皆さん紳士的ですから、何かあったということもありませんし、今後も心配いらないでしょう。

昨今、倉庫や配送センターについての考え方は、かなり変わってきています。確かに、特定のクライアント専用、商品専用の施設を使えば効率はいい。しかし、償却するまで同じクライアントとの契約が続くと考えるのは、楽観視しすぎです。また、クライアントサイドでも、そこで扱う商品がずっと同じということはありません。専用よりも汎用、どんな商品でも受け入れられる最大公約数的な施設が、今後さらに求められるのではないでしょうか。減価償却だけを考え、安いだけの旧来の施設にしがみついているのでは何も生まれません。

こうした新しい施設ができたことで、大阪の物流市場が大きく塗り替えられると思います。弊社も今回のケースを新しい形のベンチマークにしていますが、これをきっかけにプロロジスさんとも色々とやっていきたいと思います。

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上記内容は オフィスジャパン誌 2005年夏季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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