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高松 - 賃貸不動産市場 2014年9月

築浅やハイグレードビル以外にもテナントニーズは拡大傾向。

500坪超の大幅な空室消化

シービーアールイー(株)の調査によると、2014年9月期における高松市の空室率は11.1%となり、対前期(同年6月期)比1.5ポイントの大幅な低下となった。今期はまとまった空室を抱えて いたビルで、所有者変更に伴い新所有者の関連会社等がエリア外から移転し、500坪超の空室を消化した。これが空室率低下に大きく影響し、また、他にも小規模ながら新規の事務所開設 や館内増床が確認された。

これまで、築浅ビルやスペックの高いビルに比較的需要が集中する傾向にあったが、今期はそれら以外のビルでの空室消化が目立った。主な理由として、テナントの求める標準的なスペッ クを有し、割安で希望の面積を確保できたことが挙げられる。特に、エリア外からの移転では、移転理由にビルの老朽化を挙げるケースが増えつつあり、今後も同様の理由での需要が増えていくものと思われる。

松山市の空室率は対前期比でやや上昇した。一部のビルでは、品薄であった50坪超の新規空室がいくつか確認されている。今後、50坪超の需要が顕在化することを期待したい。

高松営業所 岩本尚

相場表

種別 賃料(共益費込) 需給の動向 空室率
推移
高松中心部大規模ビル 10,000~13,000 円/坪 目立った動きはなく、空室率は横ばい。 横ばい
高松中心部中小規模ビル 7,500~9,500 円/坪 一部ビルにて、まとまった面積の空室が消化され、空室率は低下。 低下
松山中心部ビル 8,500~13,000 円/坪 50坪超の空室が顕在化し、空室率はやや上昇。 やや上昇
倉庫・配送センター
高松市内
1,500~2,500 円/坪 引き続き品薄感がある。新規供給もない。 横ばい
空室率推移凡例:  上昇 上昇 やや上昇 やや上昇 横ばい 横ばい やや低下 やや低下 低下 低下

※物件検討時の予算の目安です。詳しくはシービーアールイー㈱社員におたずねください。

文中の空室率については、2014年3月期より、データ算出の対象となるオフィスビルを、原則として延床面積1,000坪以上、かつ新耐震基準に準拠した物件に変更しました。

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上記内容は オフィスジャパン誌 2014年冬季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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