高松:前向きな動きがマーケットをけん引。
松山:大型空室の顕在化で空室率は上昇。
リニューアルによる訴求力UP
当社調査によると、2023年6月期における高松市の空室率は6.5%となり、対前期(同年3月期)比0.3ポイントの低下となった。
今期も空室の消化が進んだが、 IT系企業の新規開設や環境改善による拡張移転など、前向きな動きがマーケットをけん引している。
好立地かつ築浅ハイグレードビルの空室確保の難易度は、相変わらず高い。一方で、築年数を経過したビルの中でも、リニューアルや設備更新によりテナントサービスを拡充し競争力を高めたビルの訴求力は高まりつつある。新築予定のない状況下、需給双方に工夫が必要な状況が続くといえる。
松山市は、拡張や環境改善など前向きな動きがあった一方で、解約や縮小も散見された。加えて、大型空室の顕在化により、空室率はやや上昇となっている。
両マーケットとも、多くの割合を占める80年代・90年代の物件が、リニューアルなどの投資を進めるかどうかでテナント誘致力に差が生じてくると考えられる。ただし、それにより賃料の大幅な上昇は期待しづらく、投資判断は悩ましいといえるだろう。
関西支社 名越 正幸
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