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首都圏LMT市場分析 ―千葉県の強みを紐解く―

  • 2025年10月27日

※ 本レポートは2025年10月に発表されたものです。

サマリー

首都圏は大量供給が続き、大型マルチテナント型物流施設(LMT)の空室率は2023年Q1に8%を超え、直近2025年Q2時点でも10.9%と高い水準で推移している。このような状況下においても、低い空室率を維持しているエリアが千葉県である。その主な理由として、近年の新規供給量が他県と比較して少なかったことに加えて、都心に近い立地の新規供給物件が多かった点が挙げられる。また千葉県ではインフラ整備が進み、都心部へのアクセスがさらに向上している。結果として人口が流入しており、物流業界最大の課題である人手不足への対応という点においても、立地的な優位性を有している。CBREでは千葉県のLMT賃貸市場は、今後も安定した需給バランスで推移すると予想している。

1. 千葉県のLMT賃貸市場の特性

千葉県のLMTの空室率は低い。首都圏全体の空室率は、2020年Q4の0.5%を底として上昇基調が続いており、直近2025年Q2は10.9%と、高止まりしている。これに対し、千葉県の空室率は直近のピークが4.7%(2022年Q1)で、2025年Q2は3.8%と、低い水準を維持している(Figure 1)。要因として、ここ数年間の千葉県におけるLMTの新規供給が比較的少なかったこと、新規供給物件の立地条件が良かったこと、そして相対的に低い賃料水準が挙げられる。

Figure 1: 千葉県と首都圏LMTの空室率の比較

(1)低い新規供給率

LMTのストックに対する新規供給の割合(新規供給率)を、首都圏全体と千葉県の空室率が乖離し始めた2022年Q1から2025年Q2の期間を対象として県別に比較した(Figure 2)。2021年Q4末時点の貸室総面積を基準としたこの期間の新規供給率は、首都圏全体で53%に達した。首都圏では、2021年から2023年にかけて、LMTの新規供給が3年連続で過去最高を記録し、空室率が大きく上昇することとなった。しかしながら、 この期間の県別の新規供給率をみると、千葉県は31%と、埼玉県の40%や神奈川県の65%を下回った。 供給量が相対的に少なかったことが千葉県の新規供給物件の競争力を支えたといえるだろう。

Figure 2: 2022年Q1~2025年Q2のLMT新規供給率(対2021年Q4の貸室総面積)

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  • 1. 千葉県のLMT賃貸市場の特性
    (1)低い新規供給率
    (2)都心近郊で多かった新規供給
    (3)相対的に割安な賃料水準
  • 2. 千葉県LMTのテナント業種特性
  • 3. 千葉県の人口動態とエリア特性
    (1)人口が増加する千葉県
    (2)地域特性とインフラの強み
  • 4. 千葉県のLMT賃貸市場の見通し
首都圏LMT市場分析―千葉県の強みを紐解く―

作成:2025年10月

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