北陸新幹線延伸を機に、元気で魅力ある福井づくりへ
―充実した企業誘致の助成制度―
今年3月、北陸新幹線福井駅が開業し、人の流れが大きく変化した福井市。それまでの伝統・文化・風土が息づくまちに100年に一度と言われる再開発が進んでいる。にぎわいが増す福井駅前のまちづくりや企業誘致の取り組み、これからの福井市のポテンシャルについて、都市政策部都市整備課再開発係係長 北尾友和氏を取材した。
福井市 都市政策部 都市整備課
再開発係 係長
北尾 友和氏

自然と歴史の調和が織りなす、にぎわいあふれるまち
福井市は、古くから北陸道の要衝として栄え、福井県の県庁所在地として政治、経済、文化の中心都市として発展を続けています。日本海を臨み、緑豊かな山々など身近に自然を感じることができ、季節によって異なる風景がまち中に広がります。また、豊かな食に恵まれており、四季折々の新鮮な海の幸、山の幸を満喫することができます。
北陸新幹線福井駅が開業し、特に首都圏からの観光客が大幅に増加するなど、人の流れに大きな変化が現れています。また、福井駅周辺には商業施設や再開発ビルなどが相次いでオープンし、県外からの来街者だけではなく、多くの市民県民がまち歩きやショッピングを楽しむなど、これまでにないにぎわいと活気があふれる好循環が生まれています。
福井市では、この好機を最大限に活かし、福井ならではの楽しいまち、にぎわいづくりや、観光誘客の増加、農林水産業の強化および産品の販路拡大、企業立地の推進や魅力ある産業の創造など、元気で魅力ある福井づくりへチャレンジしています。
北陸新幹線駅開業で、生まれ変わる中心市街地
福井市では、新幹線で福井を訪れる方をお迎えするため、県都の玄関口となる福井駅周辺の都市基盤の更新、充実には特に力を入れてきました。近年では、福井駅東西の広場整備や鉄道・バス等の交通結節機能の強化、再開発ビル「ハピリン」および屋根付き広場「ハピテラス」の整備、福井城址周辺の一体的な活用を図るための中央公園再整備などがあります。
こうした行政が先導する都市基盤整備を契機に、現在は民間主体の複数の再開発事業やビルの更新、県都まちなか再生ファンドを活用したリノベーションなどが進められています。
また、整備された都市基盤を活用し、大型の野外音楽イベントや年間を通じたにぎわい創出イベント等の開催、歩道空間を活用した憩いの空間づくりや、河川敷を活用したまちなかキャンプ、SUP(サップ)*1などを楽しむことのできる親水アクティブパーク化などの新たな取り組みも始まっています。
進行中の3つの再開発事業では、商業やオフィス、ホテル、住宅、福祉など多様な都市機能の更新や集積が計画され、中心市街地は新しいまちに生まれ変わろうとしています。
「FUKUMACHI BLOCK」では、「コートヤード・バイ・マリオット福井」や福井の食文化を発信するフードホール「MINIE(ミニエ)」などが新幹線開業と同時に先行開業。また、オフィスや住宅棟なども順次オープンし、8月には全体開業となります。さらに、2025年(令和7年)度にはB街区、2028年(令和10年)度以降には南通り地区の再開発ビルのオープンが予定され、来るたびに変化する様子が見て取れるのではないでしょうか。
*1:Stand Up Paddleboardの略。サーフボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んでいくスポーツ
インフラ整備により、 さらなる飛躍が期待される福井市
企業誘致では、基幹産業である繊維産業や化学産業をはじめとする製造業や、ICT関連産業や航空宇宙関連産業といった成長産業などの立地を対象とした「企業立地助成金」、「サテライトオフィス立地助成金」、「本社機能施設立地助成金」など、他自治体に引けをとらない支援メニューを取り揃えています。
北陸新幹線福井駅開業や2026年の中部縦貫自動車道開通など広域交通ネットワークの整備による三大都市圏へのアクセス向上という福井市の優位性を全国の企業に積極的にPRし、企業誘致につなげていきます。
さらには、将来の北陸新幹線大阪延伸による関西圏へのアクセス強化が見込まれるとともに、現在福井県とともに新たな産業団地の整備計画も進めているところです。今後さらなる飛躍が期待される福井市を、新たなビジネスの舞台にぜひ選んでいただきたいと考えています。