「一つの場所にとらわれない組織」のもと
宿泊・観光業界のスタンダードをつくりたい。
宿泊施設の運営とAXソリューションとの垂直統合で、ホテル・観光業界の変革に挑む株式会社SQUEEZE。2025年、同社は渋谷から北海道北広島へ本店を移す大きな決断を下した。実装の最前線である北海道と、社員のリアルな交流を担う渋谷。場所にとらわれない組織づくりと拠点戦略について、取締役CBOの丸野卓也氏に訊いた。
株式会社SQUEEZE
取締役CBO
丸野 卓也氏

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客室機能も設けた渋谷のオフィス、自らの足元でオペレーション変革
SQUEEZEは、自社開発のホテルOS(オペレーティングシステム)「suitebook」を核に、宿泊や観光に関わる企画・ソリューション提供・運営・データ活用までを一気通貫で担う企業です。自社のアパートメントホテルブランド「Minn」をはじめ、携わる全国40施設以上の現場で得た課題を、即座にシステムへ反映させる垂直統合モデルが特徴。創業以来掲げる「価値の詰まった社会を創る」というミッションのもと、現在は主に宿泊・観光業界を中心に「空間と時間の可能性を広げるプラットフォームになる」ことを目指しています。
私が入社したのは2020年で、コーポレートやソリューション部門などを経て、現在はホテル事業全体を統括しています。前職はスタートアップの人事でしたが、ホテルとリアルな現場とテクノロジー開発という異なる文化を持つ組織を束ねる挑戦と、創業者でありCEOの舘林が語る「オペレーション×システムが生み出す価値」の可能性に惹かれました。2014年の創業時は、外苑前の築古ビルの一室で、ごく少人数のメンバーが働いていたと聞いています。その後、2017年に南青山にあるオフィスビルに移転。私の入社当時がこのオフィスで、最大で50人程度が執務していました。周辺の再開発の影響でビルの取り壊しが決まり、やむなく次のオフィスを探し始めました。その後、2023年11月に現在の渋谷・神山町の「ARCHES KAMIYAMACHO」の3・4階に移りました。当社は社員が総勢80名程度いますが、ホテルでの勤務などで各エリアに社員が分散しておりますので、渋谷のこの2フロアでは20~30人程度が執務をしています。同ビルはリノベーション物件で、ユニークなのが4階に客室を一室設けていること。平日は執務空間として使い、社員がいなくなる週末はホテルとして一般のお客様にご利用していただき、新たなホテルオペレーションや清掃フローを自分たちの足元で実践する「ラボ」としての機能も果たしています。
現場こそが価値の源泉、北海道・北広島への本店移転
2025年、当社は登記上の本店を北海道北広島市へ移転しました。北広島には、「エスコンフィールドHOKKAIDO」の球場内ホテルや、北広島駅前の再開発など、私たちが地域と一体となりまちづくりに取り組む現場があります。より地域に根差した価値を発揮していきたいという想いから、北海道へ本店を移転する決断に至りました。
首都圏の拠点である東京・渋谷オフィスは、引き続き事業推進のハブとして機能しています。私たちの真の強みは「場所にとらわれない組織形態」にあります。生まれたアイデアを、北海道をはじめとする広大なフィールドで即座に「実装」する。このリアルとデジタルの往復が、事業スピードを飛躍的に加速させています。当社では、エンジニアを含む多くの社員がホテルのバックヤードで定期的に執務を行っています。「自分が開発したシステムは、現場でどう使われているか」「清掃スタッフやフロント業務の真の課題は何か」。こうした一次情報に触れずして、現場の課題を本質的に解決するプロダクトは生まれません。職種の壁を越えて現場感覚を共有すること。それこそが、私たちの組織づくりの根幹です。
今後は、現在の垂直統合モデルをさらに磨き上げ、グローバル展開も見据えています。すでにカンボジアにも事業拠点を置き、約50名のチームが多言語対応のカスタマーサポートや開発を担っています。日本の「おもてなし」の心とテクノロジーを融合させ、日本発で世界に通用するホスピタリティのスタンダードをつくっていきたいと考えています。
私たちのソリューションは、あくまで現場を支えるための手段に過ぎません。AIやテクノロジーによって宿泊・観光業界の業務をよりスマートにアップデートしていくことで、本来あるべき「産業の姿」を支えたいと考えています。人が人にしかできない温かみのあるサービスや創造的な仕事により注力できるようにし、こうした変革の積み重ねが業界全体の生産性を高め、結果として働く人々の待遇向上や、観光産業の健全な発展に寄与できるのであれば、これほど嬉しいことはありません。私たちの挑戦はまだ始まったばかりですが、リアルとテクノロジーを持つ強みを生かし、ホスピタリティの新しい未来を創っていきたいと願っています。
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