商業不動産仲介の立場で秋葉原の街を見た場合、都内各所の中でも、この数年で最も大きく変化した街の一つだと思います。2005年から2006年にかけて、秋葉原駅前地区の再開発によるダイビル、UDXビルの竣工、ヨドバシカメラ秋葉原店オープン、つくばエクスプレス開通などを起爆剤に、街は大きく変貌しました。また、従来の「電気街」という代名詞で語られてきた街も、「電車男」などのブームによりサブカルチャーのメッカという認知が高まり、独自文化を日本はもとより世界へ発信する街の側面を兼ね備えるようになっています。
銀行店舗の退店跡にブランドが出店していき、街並みが変化したのが銀座や丸の内だったとすれば、家電店の退店跡に出店していったのは、秋葉原では、DVD・CD、同人誌、フィギュア、キャラクターグッズや免税品などを扱うような新興勢力の店舗でした。つくばエクスプレス開通で、沿線住宅地からの来訪者が増えたことのほか、免税店や、世界的に評価の高い日本アニメのグッズ・フィギュアなどを買い求める目的で秋葉原を訪れる外国人観光客も増加傾向にあり、ターミナル駅としての集客パワーが強まっています。
現在、街には閉店したままの状態の家電量販店跡が、中央通り沿いなどメインの通り沿いにいくつか存在していますが、おそらく、このような跡地の商業ビル・オフィスビルの開発スピードは早く、すぐさま、また新たな形で姿を見せるものと思われます。今後も、開発トピックスには事欠かない状況です。そのような開発に出店するテナントが新たな街の魅力をつくりだし、さらに来訪者が増え、それとともに回遊動線の変化も起こり得るでしょう。今後もますますパワーアップして、さらに情報発信をする街として成長していくことを期待したいと思います。
商業の主動線、繁華街、商店街となるストリートの賃料を視覚化した『路面店舗賃料相場マップ』を独自に作成しています。
出店・移転、テナント募集の参考に是非お問い合せください。
※不動産仲介業者様、不動産鑑定会社様からのお問い合わせはご遠慮いただいております。