広島:空室率は低下基調で推移。
広島の成約賃料は上昇傾向
当社調査による、2024年3月期の広島市内中心部の空室率は4.4%と、対前期(前年12月期)比0.4ポイント低下した。前期と変わらず「広島JPビルディング」の空室消化が好調だ。
2022年の冬以降、ほぼ毎期連続で空室率は低下しており、前向きな需要が増加している。今期も、館内増床の事例などが数多く見受けられ、空室率は継続して低下傾向の見込みである。
想定成約賃料は、対前期比0.3%上昇の11,890円/坪となった。広島市内オールグレードの空室率が5%を切った影響なのか、成約賃料が上昇している。前述の「広島JPビルディング」で、高単価の成約案件が増えていることが主な要因ではあるものの、2023年は、200坪以上の大型成約件数が前年を上回っており、既存大型ビルの成約実績が、賃料上昇に貢献しているとも考えられる。
広島市内では、エリアを問わず多くの開発が進んでいる。2025年前半竣工予定の「明治安田広島ビル」では、いよいよ今夏から、現地で先行仕上げフロアを内覧できる予定だ。また、先日リリースのあった、広島市役所本庁舎近くに新築される「新国泰寺ビル(仮称)」や、JR広島駅北口近くの「二葉の里地区」における10階建の新築オフィスビルなど、過去最大規模の供給が計画されている。さらに、ホテルやオフィス、商業施設、広島商工会議所などが入居する高層複合ビルが、2027年に竣工予定。目玉は、中層部の市内最大級となる高規格オフィスである。
オフィス以外の開発では、今年2月、J1「サンフレッチェ広島」の新本拠地となるサッカースタジアム「EDION PEACE WING HIROSHIMA」がオープンした。8月には、隣接する広場に、商業施設「HiroPa」が完成予定。徐々に、開発案件の情報が公開され、広島県の内外を問わず、関心が高まっている。ますます活気ある街づくりが行われ、維持・発展していく広島に注目したい。
岡山:旺盛な需要により空室消化が進む。
岡山の空室率は3期連続低下
2024年3月期における、岡山市の空室率は前期から低下した。
機械設計企業や衣料関連企業の新規開設、環境改善の移転など、企業の前向きな動きによって、引き続き空室の消化が進んでいる。当面、純然たるオフィスビルの新築予定がない中で、旺盛な需要により、さらに空室消化が進むと予測される。
広島支店 西浦央 / 名越正幸
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