輸送網への近接性を最重視し、在庫管理の高度化で配送効率を追求
3PL各社は輸送コスト抑制のため、交通インフラへの近接性を極めて重視している。同時に、消費地に近い拠点網の拡大や在庫の可視化、自動化の導入を進め、ラストワンマイル配送の効率化と納期短縮を追求する姿勢が鮮明だ。
やっぱり「近さ」が一番?3PLが選ぶ倉庫立地の新基準
3PLが拠点を置く場所を決める際、最も大切にしているのは「交通インフラへの近接性」だ。実に7割以上の企業が、主要ルートへの近さを最優先事項に挙げている。これは、燃料費や労働時間を抑え、輸送コスト全体を最適化したいという切実なニーズの表れと言える。また、迅速でミスのない配送を実現するため、都市部などの消費地に近い立地を好む傾向も約65%と非常に強まっている。〔図09〕
「可視化」と「消費地への接近」が、効率化を支える鍵に
現在、3PLはサプライチェーンのさらなる効率化を目指し、「在庫の可視化」と「需給計画の精度向上」を最優先課題として掲げている。こうした管理の高度化を基盤とし、単なる拠点の集約にとどまらず、需要の核心部に物理的に接近することで物流の全体最適を図る、戦略的な拠点配置の動きが加速している。〔図10〕
こうした取り組みは、物流の最終接点となるラストワンマイル配送の効率化に直結する。消費地近傍に拠点を構え、高度な在庫管理を組み合わせることで、配送時間の劇的な短縮(リードタイムの削減)が実現可能となる。迅速かつ確実な配送が競争優位性を左右する現代において、この「消費地・顧客への近接性」こそが、次世代の物流拠点選定における決定的なファクターとなっている。

