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博多港の進展と福岡市の取り組み

世界有数の"使いやすい港/博多港"のポテンシャルがさらに進化

イヌイ建物、ラサール インベストメント マネージメントによる臨港地区で日本最大級の複合物流センターが間もなくお目見え。博多港国際コンテナ物流エリアアイランドシティへの企業誘致にはずみ。

福岡市港湾局
アイランドシティ経営計画部 誘致促進課長 行武 伸二

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博多港は、日本初のアジアゲートウェイ

港湾局

福岡市・博多港は太古より大陸から伝えられた文化や物資のスルーポイントとしての役割を担っていました。その役割は現代でもアジアのゲートウェイという言葉に表されているのではないかと思います。

福岡市・博多港はアジア地域に目を向けた場合、上海までは約900キロメートルと博多~東京よりも近く、韓国・釜山までは約200キロメートルと博多~広島より近い位置にあります。

この地理的条件は、アジアのゲートウェイ福岡(博多港)を目指す本市にとって、アジア物流における大きなアドバンテージになっています。

博多港の地理的ポテンシャルを活かした新しい物流の実現 使いやすい港として高評価

2007年の博多港の国際海上コンテナ貨物取扱個数は74万9千TEUで、毎年6%程度ずつ伸びてきています。とりわけ2001年12月中国のWTO加盟以降、経済的な結びつきがさらに強くなったことから、対中国貨物の伸び率は、過去5年間で20%以上も増加しています。さらに、博多と上海間を約28時間で結ぶ高速RO―RO船が就航しており、高品質輸送・定時性輸送を実現する輸送キャリアとして取扱量も年々増加しており、博多港の地理的ポテンシャルを活かした新しい物流が実現しています。

また、この上海高速RO-RO船が発着する博多港の東部に位置するアイランドシティや対岸にある香椎パークポートは、国際コンテナターミナルとして整備していますが、半径10キロメートル以内に、JR貨物福岡貨物ターミナル駅や九州自動車道福岡インターチェンジ、福岡国際空港といった陸・海・空の交通結節点が集積しており、あらゆる物流のニーズに対応できる環境が整っています。

これら陸・海・空の輸送手段の選択とその物流機能が一箇所で対応できることから、一大消費地となっている福岡都市圏への配送拠点としてはもちろんのこと、関西や関東方面への国内物流の拠点としても役割を担うことが可能となっており、輸送手段の組み合わせによっては物流の最大の目標でもある「航空貨物に匹敵するリードタイムの実現」や「海上コンテナ貨物並みのコストの実現」また「大幅なCO2の低減」なども可能としているのです。例えば、この高速RO-RO船で博多港に荷揚げし、JR貨物に積み替えて東京まで輸送する場合と、上海から東京まで航空便で輸送する場合とを比較すると、リードタイムでは航空便による輸送より1日程度多くかかりますが、コストは3分の2から2分の1程度削減でき、CO2の排出量も多様な輸送モードの活用により、大幅に低減することも可能となっています。

博多港は、国際海上コンテナ貨物取扱個数では日本で6番目の港湾です。しかしながら、唯一アジアに向けた地理的ロケーションを有し、ふ頭ごとにその役割を明確にし、アイランドシティや対岸の香椎パークポートを「国際コンテナ物流ゾーン」として位置づけ、コンテナターミナルとして博多港物流ITシステム(HiTSver.2)などによる日本一効率的なターミナルオペレーションをはじめ、機能強化に特化していることから、世界有数の船社からも「世界で7番目に使いやすい港」としての評価をいただくまでになりました。

また、現在でも博多港でのコンテナ物流機能をさらに強化するため、既に稼働している水深14メートル岸壁と連続して、6万トン級の大型コンテナ船が着岸できる水深15メートルの岸壁を整備しており、本年秋からは岸壁および背後の国際コンテナターミナルを順次供用することとしており、これによって、国際海上コンテナ貨物取扱個数のさらなる増加が期待されます。

国際国内双方向物流に応える博多港

これまで福岡市の産業基盤の特性から、博多港は、福岡都市圏~北部九州を中心に消費される消費財などの輸入貨物を中心とした物流機能が求められて来ました。

しかしながら、ここ数年において北部九州を中心に「自動車関連産業、半導体産業、薄型テレビパネル産業、太陽電池パネル産業など」の生産・組立工場の新規立地や生産能力増強のための投資が活発になっており、これら生産・組立工場の多くが対アジア市場や欧州市場への製品・半製品の輸出を予定されているようです。

日本で最もアジアに近い「博多港」は、地理的優位性を最大に活かし、急増する中国をはじめとするアジア物流に加え、欧州市場に進出している日本企業の現地工場への物流をコントロールするミッションをも備えた港としてその港湾機能に期待されているところです。もっと言えば、その期待に応えられるのは、「博多港」以外にはないのではないかと考えています。

また、博多港を起点とした西向き物流ルートでは、製品の輸出と、これまでのアジア貨物の輸入とを組み合わせることで、双方向物流が安定的に継続でき、ひいては国内においても関東・関西を起点とした東から西への片道物流から脱却し、双方向物流が可能になると考えています。

アイランドシティでは、岸壁の直背後に物流施設の進出をお勧めしており、これら西向き物流を基軸に国際国内双方向物流のクロスドックとしてご利用いただけるよう、引き続き様々な研究を行い、新たな物流スタンダードとして、博多港のさらなる成長を続けていかなければならない。いわゆる「物流文化の進化」の必要性を感じているところです。

イヌイ建物(株)がマルチテナント型大規模物流施設を開発

アイランドシティのみなとづくりエリアにおいて今回、大型マルチテナント型物流施設の実現をしていただくことになったのは、東京都に本社を置くイヌイ建物(株)さんです。

同社が2007年1月15日に発表された中期計画「NEXT-7」では、物流事業の再構築を目指すこととし、複数の物流機能を構築することとされました。私どもとしては、博多港・アイランドシティが最も相応しいのではないかと考え、同時に対アジアや欧州市場を見据えた物流拠点の形成を目指すことの可能性のあるビジネスモデルをいくつも提案しながら、進出のお願いを重ねてきました。その結果、昨年12月に博多港・アイランドシティ港湾関連用地約1万3千坪(約4万4千m2)へご進出をお決めいただき、分譲契約を締結いたしました。今回の開発ではイヌイ建物(株)が中心になって、不動産投資顧問会社のラサールインベストメントマネージメントインクとの共同出資により設立された「博多アイランドシティプロパティー特定目的会社」により、延床面積で約4万5千坪(約15万m2)という臨港地区では日本最大級となるマルチテナント型の複合型物流センターの計画がスタートし、2010年春頃にはお目見えすることとなっています。

私どもにとりましては、今回アイランドシティ初となるマルチテナント型の大規模複合型物流センターの進出決定が、アイランドシティの持つポテンシャルと今後の発展性を高く評価いただけたものであると認識しており、西向き物流の新しいスタンダードを構築する第一歩を踏み出すことができるものと大きく期待しています。

アイランドシティには、東、南及び北側の3方向との交通アクセスに優れていることと併せ、アイランドシティ東側には約18,000人が居住できる住宅エリアがあり、さらには周辺の3~5キロメートル圏内は集合住宅をはじめ人口が集積するエリアに囲まれており、物流施設の運営にあたり必要となる労働力も容易に確保できる環境が整っています。

使いやすい港博多港の進化を目指して

アイランドシティでは、水深14メートル岸壁と連続した15メートル岸壁が整備され、国際コンテナターミナルとしての物流活動は、いよいよ本格化してまいります。

博多港における物流機能が強化されたことと、近年の国際海上コンテナ取扱の伸長からは、ここ数年のうちに100万TEUを突破する勢いです。港は、公共による岸壁・ヤード等の整備などと民間の物流機能とが相俟って生まれるシナジー効果によって一層の充実・強化が図られるものと考えております。

アイランドシティにおいては、岸壁やヤードの整備はもちろんですが、物流機能の一層の充実・強化を加速させるため、民間の物流機能の整備に向けた港湾関連用地を準備し、今年度も近いうちに新たな分譲公募を行う予定としており、博多港を既にご利用の企業や今後ご利用を予定される企業のニーズを的確に把握し、世界有数の"使いやすい港/博多港"としてのポテンシャルを一層進化させていくこととしております。

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上記内容は オフィスジャパン誌 2008年夏季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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