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「天神ビッグバン」を好機と捉えた次世代オフィスのあり方|CBRE福岡支店 新オフィス

  • 2026年3月17日

コストから投資へのパラダイムシフト。
最新ビルで実証するオフィス戦略の新基準。

CBRE福岡支店 新オフィス

「天神ビッグバン」と呼ばれる中心部の大規模再開発により、かつてない変貌を遂げつつある福岡のオフィス市場。その変化の只中で、CBRE福岡支店が約40年ぶりとなる移転を果たした。1982年の入居以来、増員に合わせて同じビルで増床を重ねてきた歴史からの脱却を通じて、オフィス移転のポイントを紹介する。

CBRE福岡支店 新オフィス

CBRE各拠点には「RISE〜」の名をを冠したスペースがあり、福岡支店では新オフィスのコンセプトにちなみ「RISE Deck」と名付けられている。個々の力を共鳴させるこの場所は、コンセプト「Skyward Synergy」の象徴

博多駅前から天神へ、働き方の未来を拓く移転プロジェクト

2025年10月、CBRE福岡支店は40年以上入居していた、博多駅前の福岡センタービルから、天神住友生命FJビジネスセンターへ移転した。その裏側には「天神ビッグバン」と呼ばれる、大規模な老朽ビルの建て替えがあった。福岡市が推進するこのプロジェクトは、都市機能の更新と雇用創出を目的に、高さ・容積率緩和等の優遇措置で建て替えを促す。2025年3月時点、申請数93棟、竣工74棟※1と、大規模な再開発が進行中だ。

福岡支店の移転は、これまで「コスト」と捉えられがちだったオフィス賃料を、人材獲得を加速させるための「未来への投資」へと再定義して遂行された。こうした潮流は今や首都圏に限ったものではない。地方においても採用競争が激化する中、ワーカーが誇りを持てる執務環境を整えることが、企業の成長を左右する重要な戦略となっているのだ。

今回のプロジェクトもCBREのグローバル指針に基づき、従来の画一的な執務環境から、ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)※2へと刷新することが目的だ。いわば「博多から天神へ」という立地の転換、そして「ABWへ」という働き方の変革である。CBREは自らがショーケースとなり、これからの働き方を体現していった。

このプロジェクトの中心を担ったのは、ワークプレイスストラテジー※3の佐藤征哉、デザインコレクティブ※4の須藤晶子、そして福岡支店の田中菜津美を中心とした支店メンバーだ。

最初にコンセプトを明確に打ち出し、ワークショップをする中で、イメージをすり合わせたり、目指すべきオフィスの姿を共有したりしたことで、プロジェクト始動からオフィス移転までを2年の歳月で実現した。プロジェクトチームと現場の社員の橋渡しをする、福岡支店の中核メンバーの存在もスムーズな移転を実現させた要因のひとつだ。

CBRE福岡支店 新オフィス「Work Lounge」のワイドモニター付きの席

CBRE福岡支店 新オフィス「Touch Down Space」には外出前後の
時間を活かせるテーブル兼作業台

新オフィスのコンセプトは「Skyward Synergy」。空港のVIPラウンジのような快適さと、個々の強みを結集し、高みを目指す姿勢を表現している。オフィス内には約20席の「RISE Deck」や6種類のABWスペースを設置。現代の働き方に即し、電話やWebミーティング等の個人業務に使用する「フォンブース」、集中して作業するための「セミフォーカス席」、カジュアルからフォーマルなミーティングに対応するコラボレーションスペースなど、多様な働き方をサポートするスペースを配置した。またコミュニケーション強化エリアやリラックスする空間を別途設けるなど、社員が要望する「オンとオフのメリハリ」をつけるスペースを具現化。それにより生産性とエンゲージメントの向上、および採用力の強化につなげる構えだ。

※1:2025年3月末値、福岡市公式ウェブサイトより〔福岡市 『天神ビッグバン』着実に進行中!!〕
※2:仕事の内容・状況に応じて「最もパフォーマンスが発揮できる場所」を社員自ら選択して働くことができる環境
※3:企業の活性化を促す総合的なワークプレイスづくりを専門とする
※4:不動産戦略とデザインを融合させたプロフェッショナルな設計・デザインを行う

CBRE福岡支店 新オフィス

オンライン連携も考慮し、機能性とデザイン性を両立する会議室

CBRE福岡支店 新オフィス「Window Deck」にはコラボワーク向けの
テーブル席

CBRE福岡支店 新オフィスオンライン会議や打ち合わせに特化した
「2人用リモートBOX」

福岡らしさを宿したコンセプト設計、「空と陸の結節点」をイメージ

CBRE日本法人では、2014年に千代田区・丸の内へ移転した東京本社を皮切りに、仙台支店、関西支社、金沢支店、札幌支店、広島支店、名古屋支店が、ABWを順次展開。福岡支店はその最後を飾るプロジェクトとなった。福岡といえばコンパクトシティ。空港から中心部へのアクセスが良いのも魅力のひとつだ。そこで福岡という都市が持つ「空と陸の結節点」という特性に着目し、ワーカーを、世界を飛び回る「ジェットセッター」に見立てた。オフィスを起点にビジネスフィールドへ飛び立っていく様子をイメージするため、空港のファーストクラスラウンジのような空間をデザイン。機能面ではCBREのグローバル基準を遵守しつつ、意匠には福岡独自のアイデンティティを込めることで、福岡支店ならではの「顔」をつくり上げていった。

今回の移転プロジェクトは、CBRE独自のオフィス構築プログラムに基づいて遂行された。これは社員の働き方をデータで分析し、物理的な空間、テクノロジー、ウェルネス(健康)など、多角的な視点からオフィス環境を最適化する手法だ。これまでの福岡支店は、社員50名に対して90坪の執務環境だった。人員に対する座席数が十分ではなく「オフィス内が密集しすぎていて集中できない」「クリエイティブな発想ができない」といった声もあった。

そこで移転により、将来の人員増(現在の50名から71名想定)を見据えつつ、167坪への増床を果たした。加えて、ABWを導入。総ワークポイント80席に対し、コラボレーションや交流のためのエリアの比率を重視した配分となっている。その象徴となるのが、エントランスから続く開放的なエリア「RISE Deck」だ。“RISE”とはCBREの理念である「Respect(敬意)」「Integrity(高潔)」「Service(貢献)」「Excellence(卓越)」の頭文字をとった言葉である。カフェ機能を持った多目的エリアは、CBREの東京・大阪・名古屋拠点に導入されているが、福岡では空港の展望デッキのようなビルの屋外テラスとの連続性を持たせ、圧倒的な開放感を演出している。

オフィス移転で慌てないために、知っておくべき5つの段階と膨大な検討事項

移転までの流れ(一例)

 

CBRE福岡支店 新オフィス視覚からもインスピレーションを
エリアの特性に合わせたアートを配置

CBRE福岡支店 新オフィス打ち合わせの雰囲気や規模に合わせて
選べる会議室

意図的にコミュニケーションが、生まれる仕掛けを施す

また、サステナビリティの観点から、什器には環境配慮型の製品を積極的に採用。どの席からも視界に緑が入る「バイオフィリックデザイン」を取り入れ、働く人のウェルビーイングにも配慮している。

ABWとしての機能性を最大限発揮するため、集中して仕事ができる「フォーカスエリア」や「フォンブース」を確保した上で、動線が交わるように「RISE Deck」やコラボレーションエリアを配置し、意図的にコミュニケーションが生まれる仕掛けを施している。主に中途採用者で構成されている、福岡支店の強みである「個人のプロ意識」を組織に昇華し、部署ごとのつながりを増やす中で、新たな価値創造を目指すのが目的だ。個人の集中と組織の交流のバランスこそがSkyward Synergyの核となる。

オフィス内には多くのアート作品が展示されている。例えばフォーカスエリアには静かな佇まいの作品、オープンオフィスエリアには活発な議論を促すイメージに合った作品といったように、エリアごとの目的に合わせたアートが、空間に深みを与えている。

CBRE福岡支店 新オフィス

圧倒的な開放感を誇る屋外テラス
「RISE Deck」と一体化した広々とした空間は外気を感じながらのワークスタイルを実現

「行きたくなるオフィス」を目指して、企業成長を加速させる投資としての価値

オフィス移転から3カ月が経ち、働き方にも変化が現れている。以前は、「席がないから」と外出先から直行直帰していた社員が、オフィスに戻ってくるようになった。あまり接点のなかった部署間での会話が増えたことも、好材料のひとつだ。現場に出ることの多いメンバーが、オフィスで過ごす時間が増えたことで、「RISE Deck」のコーヒーカウンターで会話が生まれたり、情報交換が始まったりと、個々の活動が有機的に結びつき始め、組織としての一体感が生まれている。

対外的な面でも大きな変化があった。以前は応接室の不足から来訪を断らざるを得ない場面もあったが、現在は自信を持ってゲストを招き入れられる空間へと刷新。その結果、すでに100社を超える企業が見学に訪れ、連日、新オフィス内を案内している状況だ。

また、新オフィスの魅力をワーカーの家族にも知ってもらおうと、12月には「ファミリー&フレンズデー」を開催。家族に「こんな素敵な場所で働いているんだ」ということを見てもらい、安心してもらうことは、社員のエンゲージメント向上に直結する。家族が味方になってくれるような環境をつくることができたことも、移転の大きなメリットと言えるだろう。

移転先の天神住友生命FJビジネスセンターには、テナント専用のジムやサウナなどのフィットネスエリア、仮眠スペース、さらにはランチや読書にも利用可能なラウンジなどが併設されている。ビル側で定期的に開催されるイベントによってテナント間の交流も図られており、仕事の前後に利用してリフレッシュしている社員もいる。充実した付帯施設の存在も、出社のモチベーションを高める一助となっている。「出社したくなるオフィスになった」というのは、単なるハード面の刷新に留まらず、新しい働き方を組織に根づかせるための地道な働きかけが実を結んだ結果だ。

CBRE福岡支店 新オフィス

「RISE Deck」から屋外テラス越しに広がるパノラマはまだ見ぬ高みへと挑む意欲をかきたてる

クライアントをオフィスに案内する際にも「こういう取り組みをやってみたい」「こういう仕組みを作ってみたい」など、オフィス運用に目を向ける意見が目立ってきた。クライアントのオフィス運用の課題に対して、解決のヒントを示す「生きたショーケース」になっているのだ。CBREとしても、実体験に基づいた提案ができるようになったことは、営業面でも大きな武器になっている。

人材獲得競争が激化する今、オフィスの魅力は採用力に直結する※5。特に福岡は「天神ビッグバン」の結果、ビルの新規供給が多く、企業の移転意欲が高まっているタイミングだ。福岡支店の環境整備が進んだことで、「ここで働きたい」と思ってもらえる動機付けになるだろう。CBREのマネジメント層はオフィス移転を「コストではなく投資」と考え、2014年の東京本社移転を皮切りに、時代に合った執務環境を整えてきた。その集大成となるのが、2025年10月に移転した、福岡支店の新オフィスだ。

「Skyward Synergy」を掲げて見えない壁を取り払い、個と組織の融合を目指すCBRE福岡支店。進化したワークプレイスは、社員のポテンシャルを解放し、顧客と共に新たな高みへと飛躍するための滑走路として、福岡の地で新たな歴史を刻み始めた。それは、天神ビッグバンという都市の変革期において、働き方の未来を指し示す羅針盤となるだろう。

※5:CBRE「オフィスの利用状況に関するテナント調査2025」2025年12月

CBRE福岡支店 新オフィス緑豊かなバイオフィリックデザインが
リラックスした交流を促す

CBRE福岡支店 新オフィスコラボレーションを促す
ミーティング席

シービーアールイー株式会社 福岡支店

〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2-8-35
天神住友生命FJビジネスセンター11F
TEL 092-686-6950

CBRE福岡支店 新オフィス

CBRE福岡支店 新オフィス
CBRE福岡支店 新オフィス

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上記内容は BZ空間誌 2026年春季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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