移転担当者必見! 逼迫する東京マーケットに今後供給されるオフィスビル開発一覧
2008年春、当時逼迫していたオフィス市場を背景に、今後開発される新築ビルへの関心の高まりからスタートした特集「これからどうなる? 東京オフィスビル竣工マップ」。以降、毎年冬季号に定期掲載するシリーズ企画となったが、はからずも2015年冬季号の今、東京のオフィスマーケットはこの特集開始時の状況に酷似していると言える。業容拡大に伴い各企業が必要とするオフィススペースは増大し、拡張移転・集約統合の器となる既存ビルの大型空室は減少の一途。2007~2008年当時も、供給予定床の“青田買い”といったテナント動向は見られたものの、現在はさらに拍車がかかり、来年2016年竣工のビル群による供給オフィス床は、すでに半分以上が予約済みとの見方もあるほどだ。大規模面積が確保可能な新規開発への注目度は極めて高く、当企画を心待ちにしていた移転ご担当者の方も多いのではないだろうか。
当企画では、昨年から竣工年別にビル群をプロットしており、将来に向けた企業移転戦略とマッチングしやすくなっている。また、2015年のMAPには、竣工ビルとともに入居企業(予定を含む)とその移転動機を併せて記載。本年の新築ビルの供給傾向と同時に、昨今のテナント企業の移転動向を俯瞰することができる。さらに、2015年2月に竣工した「品川シーズンテラス」に本社移転したエムオーテックス株式会社と、2016年春に竣工予定の「TRI-SEVEN ROPPONGI」の開発を手がけるペンブローク・リアルエステート ジャパンにご登場いただき、その移転戦略、開発戦略をおうかがいした。
本稿をご覧いただくに当たり、以下、ご留意いただきたい。各開発は、テナント募集がなされないものや、すでに終了しているもの、また、都市計画決定はもとより開発構想さえ未定なものまで千差万別であり、規模、面積、竣工年等、大きく変更する可能性があることを最初にお断りしておく。また、当編集部では、常に開発案件の最新情報を収集しており、お気づきの点があれば下記までご連絡いただきたい。
CBRE「BZ空間」編集部 Mail:Contact@cbre.co.jp
凡例
- 掲載した開発は、プレスリリース、報道発表、Web、現地建築看板等をもとに調査した2015年1月以降の竣工・竣工予定のオフィスビル。おおむね延床面積2,000坪以上を目途に選出している。
- MAPページの名称に関しては、仮称、正式名称にかかわらず編集部が設定した略称としている。特に「市街地再開発」「開発」「計画」「プロジェクト」「建替」等の表記については重複を避け簡略化した。また、第1、第2や丁目の記載は、正式名称以外すべて算用数字としている。
- 延床面積、フロア面積とも編集部が把握した概数を表記。住宅等との複合開発に関しては、できる限り業務棟のみの面積としている。
- 2015年竣工MAPでは、当該ビルに移転した企業・部門と、プレスリリース等で発表された移転理由を併記している。
- 地図へのプロットは竣工年別に掲載。各年のビルプロットの色は以下の通り。