オフィスづくりを低予算かつ合理的に進める、什器・家具のリユース・リース・サブスクリプション。
オフィス移転時のコスト削減への関心が高まるとともに、初期投資の抑制やコストの最適化、予算管理の容易化の観点から、オフィス什器・家具のリユース・リース・サブスクリプション市場が注目されている。これらの市場は、移転時のイニシャルコストを抑えるだけでなく、働き方の多様化と柔軟なオフィス環境ニーズへの対応や、環境負荷を軽減する持続可能な社会の実現にも貢献するものだと言え、今後さらなる拡大が期待されている。
リユース市場
リユースは、中古オフィス家具の買い取りや無料引き取りを通じて、既存の資源を有効活用する市場である。近年、SDGsへの関心の高まりとともに、リユース品の品質やデザイン性が向上し、企業の選択肢が拡大。リユース市場のメリットはコスト削減だけでなく、廃棄物削減や資源の有効活用による環境負荷軽減にも貢献できる点にある。
リース市場
リースは、オフィス家具を一定期間レンタルする市場である。リースは、初期費用を抑えつつ、必要な時に必要な家具を利用できる柔軟性が魅力。特に、スタートアップやプロジェクトベースでオフィスを利用する企業にとって、リースはコスト効率の高い選択肢となる。また、リース期間終了後に家具を返却できるため、廃棄コストの削減にもなる。
サブスクリプション市場
サブスクリプションは、月額料金を支払うことで、オフィス家具を利用できる市場である。サブスクリプションはリースよりもさらに柔軟性が高く、家具の交換や追加が容易な点が大きな特長であり、企業の成長や働き方の変化に合わせて、最適なオフィス環境を維持できる。また、サブスクリプションサービスの中には、家具のメンテナンスや修理、廃棄はもとより、オフィスレイアウトやワークプレイス設計までを包括的に提供するものもあり、管理業務の負担軽減や新たな働き方の推進にも有効である。
市場の現状と展望
これらの市場は、働き方の多様化や環境意識の高まりを背景に、今後も成長が期待される。特に、サブスクリプション市場は、テクノロジーの進化とともに、より多様なサービスが提供される可能性があるだろう。例えば、AIを活用したオフィス家具の最適配置や、VRによるバーチャルオフィス家具の体験なども考えられる。
企業は、これらの市場を積極的に活用することで、コスト削減と持続可能なオフィス環境の実現を両立させることが可能となる。オフィス移転を検討する際には、これらの市場を比較検討し、自社のニーズに合った最適な選択をすることが重要だろう。
三菱地所株式会社のリユース、オフィス什器・家具サービス
大手デベロッパーである三菱地所も、リユースオフィス什器・家具事業「エコファニ」を推進している。東京駅徒歩5分の好立地に約300坪の拠点「丸の内Base」を構え、都内を中心としたオフィステナントから厳選されたリユースオフィス什器・家具を豊富にストック。その数は、他拠点も含め約10,000点に及ぶ。「エコファニ」の強みは、仕入れたリユース什器・家具を清掃・検品し、良質な状態にして提供することだ。販売だけでなく、テナントのニーズに応じたレンタル提案や、レイアウトプランニングの提案も行う。加えて商業施設への期間限定出店「エコファニGO」、オフィス家具の清掃サービスのほか、驚くことに他社ビルオーナーを含む空室セットアップオフィス化、およびリーシング強化提案なども実施。多角的な展開を見せる。2024年10月からは事業運営を三菱地所プロパティマネジメントに委託し、この事業を通じてオフィス什器・家具のリユースを促進し、テナントへの新たなサービス提供と同時に、資源の有効活用による循環型経済への貢献を目指す。





