強気な成長予測に基づくポートフォリオの拡大
インドの3PLの多くは、今後24カ月以内の業績向上と10%を超える規模の拠点の拡張を予測している。この強気な成長意欲を背景に、交通インフラへの近接性を重視した積極的な戦略が展開されている。
8割が拠点拡張を計画、インフラ重視の選定基準
インドを拠点とする3PLの83%が今後24カ月以内の業績向上を見込んでおり、非常に楽観的な見通しを示している。これに伴い、拠点の拡張意欲も高く、70%が24カ月以内に、80%が5年以内に10%を超えるポートフォリオ拡大を計画している。倉庫選定においては、輸送コストの抑制を目的とした「交通インフラへの近接性」が74%で最多の回答となり、効率的な配送網の構築が成長の鍵を握っている。〔図06〕
マルチテナント型を優先、柔軟性と拡張性を確保
今後24カ月間のリーシング戦略では、回答者の61%がマルチテナント型施設への入居を希望している。この選択の背景には、不確実な市場環境下での柔軟性の確保や、迅速な入居、将来的な拡張への対応といった利点がある。また、初期費用の抑制やリスク分散も重要な要因だ。一方で、独自のニーズに応えるビルド・トゥ・スーツ(BTS)開発を模索する動きも28%見られ、汎用性とカスタマイズ性の使い分けが進んでいる。〔図07〕
また、3PL企業がマルチテナント型施設を選択する最大の理由は、経営の柔軟性とスピード感だ。荷主ニーズに応じた面積調整が容易で、既存施設を活用すれば用地取得や建設を待たず、早期の稼働開始が叶う。増床など規模の拡張性や拠点分散によるリスク低減に加え、初期投資を大幅に抑制できる点も大きな魅力だ。さらに、最新施設が備える省エネ設備など環境配慮型のグリーンインフラを即座に自社の供給網に組み込める優位性も、選定を強力に後押ししている。〔図08〕


