はじめに
2008年春季号にスタートし、2010年以降、毎年冬季号に定期掲載している弊誌名物企画「これからどうなる? 東京オフィスビル竣工マップ」。今回はこれまでのエリア別掲載ではなく、より企業移転を意識して竣工年別にビル群をプロットした。また2014年のMAPには、竣工ビルとともに、昨今のテナント動向を指し示す移転入居企業とその移転動機を併せて記載。加えて2015年以降は、各年の注目プロジェクトの詳細を、各デベロッパーにご協力いただき紹介している。 昨今の好況を反映してか、新規開発に対するテナントの注目度は非常に高く、それどころか、今後の市場ひっ迫、賃料上昇を見越し、竣工前に新築ビルの床を確保する動きも一般的になってきている。楽天が2015年竣工の「二子玉川ライズ・タワーオフィス」に移転することや、ヤフージャパンが1年以上先となる2016年5月、「グランドプリンスホテル赤坂」の跡地に開発される「紀尾井町プロジェクト」へ本社移転を決めたことなど、その顕著な例であろう。もちろん表面化していないテナント動向も数多く、今回紹介した他のビル群も例外ではない。供給マーケットはこれまでとは大きく変化しており、先見の明のある企業は、すでに活発な動きを見せているのである。 最後に、本稿をご覧いただくに当たり、以下、ご留意いただきたい。 各開発は、テナント募集がなされないものやすでに終了しているもの、また、都市計画決定はもとより開発構想さえ未定なものまで千差万別であり、規模、面積、竣工年等、大きく変更する可能性があることを最初にお断りしておく。また、当編集部では、常に開発案件の最新情報を収集しており、お気づきの点があれば下記までご連絡いただきたい。
CBRE オフィスジャパン編集部
Mail:officejapan@cbre.co.jp
2014年竣工MAP1
開発略称 | 竣工 | 地下 / 地上 | 延床面積 | 基準階面積 | |
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1 | 住友不動産千代田ファーストウイング | 2014年1月 | 1 / 7 | 2,688坪 | 290坪 |
2 | 室町古河三井ビルディング | 2014年2月 | 4 / 22 | 18,825坪 | 556坪 |
3 | 室町ちばぎん三井ビルディング | 2014年2月 | 4 / 17 | 8,809坪 | 311坪 |
4 | フロントプレイス日本橋 | 2014年2月 | 1 / 10 | 3,581坪 | 275坪 |
5 | 京橋トラストタワー | 2014年2月 | 3 / 21 | 15,730坪 | 480坪 |
6 | 大手町タワー | 2014年4月 | 6 / 38 | 59,895坪 | 900坪 |
7 | 東光電気工事本社ビル | 2014年6月 | 1 / 10 | 3,375坪 | 217坪 |
8 | 飯田橋グラン・ブルーム | 2014年6月 | 2 / 30 | 37,314坪 | 805坪 |
9 | メルクロスビル | 2014年7月 | 1 / 9 | 2,116坪 | 150坪 |
10 | 日本橋日銀通りビル | 2014年8月 | 0 / 8 | 3,075坪 | 319坪 |
11 | 日本橋ダイヤビルディング | 2014年9月 | 1 / 18 | 9,075坪 | 303坪 |
12 | ヒューリック新宿ビル建替 | 2014年10月 | 3 / 10 | 2,942坪 | ― |
13 | 日本生命丸の内ガーデンタワー | 2014年11月 | 3 / 22 | 16,900坪 | 510坪 |
14 | オンワードパークビルディング | 2014年11月 | 2 / 17 | 5,625坪 | 234坪 |
15 | 住友不動産平河町ビル | 2015年1月 | 1 / 10 | 3,745坪 | 300坪 |
※住友不動産平河町ビルは当該企画2014オフィスジャパン冬季号掲載後に修正となり、 2015年1月竣工ですが2014年竣工ページへの掲載となっております。
凡例
- 掲載した開発は、プレスリリース、報道発表、Web、現地建築看板等をもとに調査した2014年1月以降2020年までの竣工・竣工予定のオフィスビル。概ね延床面積2,000坪以上を目途に選出している。
- MAPページの名称に関しては、仮称、正式名称にかかわらず編集部が設定した略称としている。特に「市街地再開発」「開発」「計画」「プロジェクト」「建替」等の表記については重複を避け簡略化した。また、第1、第2や丁目の記載は、すべて算用数字としている。
- 延床面積、フロア面積とも編集部が把握した概数を表記。住宅等との複合開発に関しては、できる限り業務棟のみの面積としている。
- 2014年竣工MAPでは、当該ビルに移転した企業名、部門、移転時期、移転前所在地とプレスリリース等で発表された移転理由を併記している。
- 2015年、2016年の竣工予定ビルから各年5棟を「注目の竣工予定ビル」として紹介。名称は各開発主体発表の名称を掲載し、MAPページの名称とは異なる場合もある。掲載数値は全て小数点以下省略等の概数、規模記載は塔屋を省略、フロアレイアウトの作図も形状を示す略図としている。
- 2017年以降竣工予定ビルから8棟を「注目の竣工予定ビル」として紹介。概要等は2015年、2016年と同様の略式記載としている。
- 地図へのプロットは竣工年別に掲載。各年のビルプロットの色は以下の通り。