梅田エリアでは、商業施設・百貨店において、施設の活性化を目的としたテナント入れ替え・リニューアルの動きが活発であった。
「阪急メンズ大阪」では、ラグジュアリー&モードの売場を拡大し「バーバリー」「クリスチャンルブタン」「マッキントッシュロンドン」など11ブランドが出店。さらに「ドルチェ&ガッバーナ」「ジバンシィ」など32ブランドがリニューアルオープンした。ファッションビル「イーマ」はサービス店舗・スポーツアウトドアブランドを取り入れたリニューアルを実施し「アークテリクス」等のブランドが出店した。
また、JR大阪三越伊勢丹跡には「ルクアイーレ」がオープン。「マックスブレナー」等、集客力・話題性の高い専門店と百貨店の売場づくりのノウハウを生かした「isetan」を融合させた商業施設は、エリアの集客力UPにも寄与している。
一方で、引き続き路面店舗の出店余地は希少となっている。茶屋町を含めその周辺で一部空室が顕在化したが、業種を問わず旺盛な出店意欲により、短期間で成約に至るケースが見られた。背景として、全国的にも屈指のターミナル立地であるため、関西一円から人が集まりやすいことや、大規模再開発により大きな床が確保しやすくなっていることが挙げられる。
近年、駅上や駅近隣の大型商業施設の新設・改装ラッシュが続いたことが、既存テナントの立地戦略にも影響を及ぼしている。今後も駅周辺に需要が集まれば、駅から徒歩10分以上離れたエリアとの需要の二極化が進むことも予想される。
路面店舗賃料相場MAP
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