『BZ空間』創刊40周年にあたって

ワーカーの「働き方改革」 既存施設の「老朽化」 市場縮小に伴う「海外進出」。
これら課題解決の答えは中長期的な視座に立った不動産戦略の中に。

シービーアールイー株式会社 代表取締役社長・CEO 坂口 英治

シービーアールイー株式会社
代表取締役社長・CEO 坂口 英治

1978年に『OFFICE JAPAN』として創刊し、2015年、弊社業務の拡大と共にビジネス不動産情報誌『BZ空間』として生まれ変わった小誌が、本年、創刊40周年を迎えさせていただくこととなりました。この40年、高度成長の終焉からバブル崩壊、失われた20年、リーマンショック、低成長時代、アベノミクスと移り変わる世情のなか、不動産市場も大きく変貌を遂げてきました。このような長きにわたる波動の時代にあって、小誌のような専門ビジネス誌が営々と編纂し続けてきたことは、極めて稀有なことと言えるでしょう。小さな営みではありますが、タイムリーかつ客観的に情報とトレンドをお伝えし、わが国の不動産マーケットの進展に寄与してきたと、ささやかな自負を覚えると同時に、これもひとえに関係各位のご指導、ご支援のたまものと、改めて深く感謝申し上げます。

振り返りますと、いつの時代も複雑多様な要因が重層する市場環境下、企業には経営課題が山積し、生き残りを懸け、ダイナミックな変革と共にそれを乗り越えてきたのではないでしょうか。そして昨今、あらゆる経済活動の中核には常に事業用アセットが位置し、企業存続を左右するとまで言えるほど、その重要度は増してきています。今の日本で喫緊の課題として挙げられる、「生産性向上のための働き方改革」、「高度成長期に建設された施設の老朽化対策」、「国内マーケット縮小に伴う海外進出の加速」など、その課題解決の答えは、まさしく中長期的な視座に立った、不動産戦略の中にあると言えるでしょう。

時代の進展と共に出現する新たな課題の解決には、既存の固定観念から抜け出た全く新しい解決手法が必要不可欠です。しかし、それは斬新であれば良い、革新的であれば良い、というものではありません。「温故知新」という言葉がありますが、弊社には、この『BZ空間』誌40年の歴史、1970年創業の生駒商事から現在に至る半世紀にわたる法人向け不動産サービスの歴史、さらに1906年サンフランシスコに誕生したCBREの110年以上の歴史と、温ねるに足る豊かな経験と実績があります。そして、今現在、世界各国で繰り広げられる法人向け不動産ビジネスの実情や、誕生するソリューションを知るグローバルネットワークを有する唯一無二の存在です。「故きを温ねて新しきを知れば、以って師と為るべし」の言葉通り、弊社は、この混迷の時代にこそ、確かな課題解決手法をお客様にご提供する社会的責任を負うものと決意しています。

将来、不動産の仲介業務はAI(人工知能)に取って代わられると言われています。この転換期を前に、弊社は各種アドバイザリー機能やファシリティマネジメント(FM)といった18の幅広いサービスラインを駆使・一体化し、様々な経営課題を新たなソリューションで解決する、法人向け不動産サービスのプラットフォーマーとしての存在意義を高めていく考えです。オフィス、物流施設、店舗、ホテル、工場等、数多の事業用アセットの取得、売却、運用といったそれぞれの場面で的確な事業インフラを構築し、お客様の企業価値創造の一助となれるよう、努力を重ねていく所存です。これからも『BZ空間』、そしてCBREのサービスに、より一層のご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

 

 

2018年早春