企業における研究開発は、持続的発展のための原動力であり産業競争力の要です。高度経済成長期の日本を支えたのは企業の高い技術力でした。日本経済が成熟期を迎え、社会を取り巻く状況が大きく変化する中、企業は研究開発をどのようにとらえ、技術革新・イノベーションを起こし、新領域・新市場を拓くのでしょうか。今回は、大企業の研究開発拠点が集積する川崎・横浜に注目し、世界的に関心が高まる研究開発拠点としてのポテンシャルを探ります。
研究開発を取り巻く環境の変化と川崎・横浜のR&Dの今
川崎、横浜にまたがる京浜臨海部には、特に多数の産業が集積しており、理化学研究所をはじめとして研究開発機関の集積が進んでいます。石油、化学、鉄鋼等の素材型製造業を中心に発展してきた京浜臨海部ですが、神奈川県、横浜市、川崎市は2011年、国から「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」の指定を受け、京浜臨海部に集積する産業基盤などの地域資源を活かし環境・ライフイノベーションなど新たな成長産業の集積促進に向けた取り組みを進めています。区域内には川崎市殿町区域のキングスカイフロントをはじめとして17ヶ所の拠点があり、一体的な拠点形成が進んでいます。
区域内では税制優遇策や補助金、助成金など自治体の企業進出支援があります。また近年、賃貸ラボなど新しいタイプの研究開発施設も増加しつつあります。
次代を創るR&D拠点
研究開発拠点が集積する川崎・横浜
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