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関西四大商街振興組合に訊く出退店動向と将来の展望

心斎橋筋商店街

商店街DATA
店舗数 180店舗
全 長 580m
来客数 平日140,000人/日
休日170,000人/日

私たち心斎橋筋商店街は、関西でも指折りのアーケード商店街とされています。しかし日本人のお客様は徐々に減少傾向にあると思われ、新しい商業施設の開発が続いた梅田エリアの影響も大きく、お客様確保に対する危機感もあります。

一方で昨今、私たちにとって頼もしい追い風になっているのが、外国人観光客の皆様です。約180店の加盟店様におけるインバウンドの売り上げ比率も、3年ほど前は10%程度だったものが、いまでは30~50%を占めるようになりました。いわゆる“爆買い”は落ち着いたとされつつも、これだけの売り上げがあるからには、商店街としてもこれを商機として捉え、積極的に対応していくことが得策だと考えています。

例えば私たちの商店街のホームページは、以前から英・中・韓と多言語化に取り組み、各店舗や商品の紹介といった情報発信を行ってきました。昨年はそれに加えて、政府のインバウンド事業への補助金を活用し、アーケード内の放送設備やその内容、多言語化にも取り組み、外国人観光客にもリアルタイムに情報をお伝えできるようになりました。今後はイベント情報なども外国語でアナウンスできたらと計画しています。また、外国人観光客を対象とした決済システムの導入や免税店化なども、加盟店様の売り上げにつながる取り組みとして、今後さらに推奨していきたいと考えています。

私たちはもともと、雨風をしのぐアーケードの下で、快適にショッピングや飲食を楽しんでいただき、街に賑わいを生みだしてきた商店街です。このアーケードこそが1番の資産と考え、かなりの維持費をかけていますし、常にお客様に喜ばれる商店街であるよう、加盟店の皆様にもご理解とご協力をいただいてきました。

現在は商店街に隣接し、地下鉄駅とも直結している大丸心斎橋店の本館が、2019年秋頃の開業をめどに建替工事を行っています。今は客足への影響も見られますが、今後は駅から商店街までの地下通路がより良く整備されるため、アクセス面が向上し、大丸様のリニューアルオープンの波及効果で、商店街にも多くの日本人のお客様が訪れるなど、さらなる賑わいの創出を期待しています。

工事期間中の不便について、各加盟店の皆様には様々な面でご協力をいただいていますが、これも街の将来をより良くする事業のひとつとして捉え、商店街全体でバックアップをしていきたいと思います。

心斎橋筋商店街振興組合 事務局 堺井 大介氏

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戎橋筋商店街

商店街DATA
店舗数 100店舗
全 長 320m
来客数 平日60,000人/日
休日100,000人/日

戎橋筋商店街は、今宮戎神社の参道として賑わったことを発祥とし、大阪らしい商店街として親しまれてきました。現在は地下鉄や私鉄の6路線が乗り入れるなど、広範囲から人が訪れるエリアでもあります。しかし一方で、商圏内の居住人口の減少が著しく、昨今は通勤・通学者も減っています。そのため、かつては日常的に見られたご近所や鉄道沿線の方が商店街へ買物に訪れるという光景よりも、観光目的のお客様が増えている印象です。特に近年はインバウンドのお客様の影響で、平日の歩行者量が急増しています。商店街としては、このインバウンドを長期的な繁栄につなげるために、地域全体を活性化させることに力を入れてきました。

特にこの地は、大阪らしさを感じられるエリアであり、昔から親しまれてきた商店街としてのあり方と時代とのマッチングは、積極的に取り組んできた課題です。例えば、その時々のニーズに応えられるよう、各店舗の多言語化を支援したり、全国の商店街の中でも早い時期にフリーWi-Fiを導入するなど、日常的に行政とも連携を重ね、観光地としての整備や訴求に力を入れてきました。しかし、どれだけ変化しようと大切にしてきたのは、大阪らしい個性や付加価値の創出です。そのため、今宮戎神社にあやかって商売繁盛の縁起物をモチーフとしたイルミネーションを飾ったり、商店街のブランド化や安心で快適な環境をめざすことを定めたまちづくり協定を設けました。また、各店舗では、大阪の出汁講座や名物の豚まん包み講座など、この商店街でしか味わえない独自の体験プログラムを企画し、実施していただいてきました。このようなイベントは全国規模のチェーン店様や百貨店様にも参加いただき、伝統ある商店街の特色やアイデンティティをご理解いただく機会にもなっています。

商店街はいわば共助団体であり、各店舗が意思疎通を図り、より良い商店街をめざすことが大切です。それは商店街を取り巻く地域社会との関係においても同じであり、我々と行政や民間事業者が協力することで、商店街北端の道頓堀川で観光船事業を立ち上げたり、駅前に地域住民や観光客が憩える広場を設けるなど、公共的な事業にも積極的に関わってきました。商店街だけではなく、地域を含めて街を盛り上げていくこと。そんな取り組みが地域の皆様はもちろん、インバウンドのお客様にも喜んでいただけ、商店街の未来にもつながっていくと考えています。

戎橋筋商店街振興組合 事務局長 山本 英夫氏

四条繁栄会商店街

商店街DATA
店舗数 268店舗
全 長 1,967m※アーケード北側南側の合計
来客数 平日50,000人/日
休日63,000人/日

四条繁栄会商店街は、京都市都心部の目抜き通りのひとつ、四条通の両脇に広がり、歴史のある老舗や銀行、百貨店様などが立ち並ぶ市内随一の繁華街となっています。近隣には観光スポットも多いことから、旅行者を含む歩行者や車が常に溢れ、長年、その緩和が急務となっていました。

そこで、私どもが十数年前より京都市へ嘆願し、「歩くまち・京都」というコンセプトのもと2年前ついに実現したのが、歩道の拡幅です。片側2車線の車道を1車線化することで歩道を拡げ、さらに、歩行者の通行が滞りがちだったバス停スペースを、車道側に出っ張ったテラス型として設置しました。その結果、目的のない自動車の通行が減り、歩道もスムーズに歩けるようになったため、当商店街の通行者量は10%程アップしました。私たちの商店街は先達の時代も含め、地元密着型の繁華街として、親から子へ、そのまた子どもへと、代々、安心・安全・快適にお買い物いただけるように努めています。

もちろん、インバウンドのお客様も含め、観光客の皆様に立ち寄っていただくことも大切だと考えています。そのため、自主的にチラシ配りや自転車の走行・駐輪などを禁止するほか、行政とともに四条通地区地区計画を条例化。市の景観条例が施行されているうえに、地域に根ざした厳格なルールを設けることで、当商店街がテーマとして掲げている「品格と華やぎのある街」を維持できていると考えています。このような商店街独自の考えや要望によって、268組の加盟店の皆様にはご不便やご無理をお願いすることもあります。しかし、これも京都を代表する繁華街で、自由で活発なご商売を後押しするための施策のひとつです。

また、加盟店の皆様だけではなく、時には行政をはじめ、鉄道会社などの公共機関にも、積極的に働きかけることが必要だと考えています。例えば現在、当商店街も関わるかたちで、四条通の真下に位置する地下道の再活用について、行政や阪急電鉄様とともに協議を重ねています。これも私どもが以前から要望していたことで、地下道の再活用が進めば、歩行者の交通アクセスのみならず、商業や観光の面においても当商店街との相乗効果が期待できます。

詳細はまだ決まっておりませんが、「歩くまち・京都」として、地元の皆様にも観光客の皆様にも、安心で安全、快適な商店街をめざして、取り組んでいきたいと思います。

四条繁栄会商店街振興組合 理事長 野村 清孝氏

神戸・三宮センター街1丁目商店街

商店街DATA
店舗数 89店舗
全 長 252m
来客数 平日45,000人/日
休日70,000人/日

神戸三宮センター街は、市内最大のターミナル駅から徒歩5分ほどに位置する商店街です。昨年からは外国人向けの観光ルートにも入っていますが、かつての“爆買い”による恩恵はさほど受けず、現在はアジア圏と欧米諸国の旅行者の割合は半々ぐらいです。神戸は阪神・淡路大震災により壊滅的な被害を受け、商店街もゼロからの復興を遂げてきましたから、昨今の外国人観光客の増加と言うよりも、むしろ日本人、なかでも若い世代のお客様が増えていると感じています。

その時々の流行に応じて、年間2~5店舗の入れ替わりはありますが、商店街としては単に流行を追うだけではなく、長い目で見て、街全体がよくなることを目標にしています。そのため、私どもは出店に関するルールとしてメインストリート憲章を定め、事前に建物オーナー様や入店されるお店様と面談をて看板や色使いを相談したり、商店街としての要望をお願いしています。

また、2012年からは、神戸・三宮センター街再生5か年計画「SANNOMIYA2016」プロジェクトを立ち上げ、「おしゃれプロジェクト」「空間再生プロジェクト」「情報網整備プロジェクト」を推進してきました。内容としては、“神戸のおしゃれ”をセンター街のコンセプトとして、神戸らしいおしゃれな商店街をめざし、そのご意見番として一般のお客様から「おしゃれコンシェルジュ」を募集。その声を商店街や各店舗にフィードバックして共有するなど、街づくりや開催イベントの改善に役立ててきました。なかでも空間再生プロジェクトは、商店街という限られた場の再生や拡張だけではなく、神戸市の観光資源として商店街を有効活用しようと、行政や企業、大学も含めた活発な取り組みとなっています。例えば夜8時から始まるグルメイベント「ヨルバル(夜バル)」など、各界からご協賛、ご出店いただき、人通りの少ない夜間の商店街に賑わいを創出する試みとなっています。

また、神戸大学大学院や神戸芸術工科大学の皆様と、動線が限定される商店街において、お客様の回遊性を高め、より快適に滞在していただくための施策を議論。アーケード高32mという当商店街の特徴を最大限に活かし、今までは活用されていなかった3Fデッキ部分を休憩スペースやイベントの場にするなど、立体的に商店街を楽しんでいただくアイデアが生まれました。

1店1店の店舗のご協力で成り立っている商店街ですから、今後も様々な議論を重ねて、街全体を盛り上げていきたいと思います。

神戸・三宮センター街1丁目商店街振興組合 理事長 松谷 齊泰氏

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上記内容は BZ空間誌 2017年冬季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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