天神エリアでは、2014年11月にオープンした地下鉄天神駅直結の「パルコ」新館が、本館とともに集客力を増しているようだ。2016年春には博多駅直結のビルに「丸井」が出店することから、天神vs.博多の構図が強まり、福岡市内のオーバーストア状態は今後も続くと予想される。路面エリアでは、競争力の高い空き物件がなく、マーケットは安定した状況が続いている。新規出店動向を見ると、西通り沿いに「マイケル・コース」「無印良品」、西通り周辺エリアに「エッグスンシングス」「ジースターロウ」「ナノユニバース」などが出店した。
出店ニーズの増加は西通り沿い以外にも波及している。2020年に七隈線博多駅開通が予定されていることから、国体道路沿いへの出店が散見されており、注目度も高い。また、テナントニーズにマッチする空室が減少しているため、賃料水準にも確実に変化が表れてきているが、路面では大型の再開発、建替案件が少なく、今後既存物件の獲得競争が激化することが予想される。
路面店舗賃料相場MAP
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