表参道エリアではメインストリートにある好立地の商業施設において、従前の相場水準を大きく上回る募集賃料にもかかわらず、複数のテナントから申し込みが入る事例があった。
申し込みテナントの多くは、表参道の情報発信力の高さに着目しており、収益性よりも自社ブランドの認知度の向上を重視する出店戦略がうかがえる。
また、新商品のプロモーションの活発化や、日本初進出を計画するブランドの増加などにより、感度の高い表参道・原宿エリアの来訪者へ向けた、ポップアップショップのスペースとして物件を確保するケースも散見された。
昨今ブームとなっているスイーツ系の動きは引き続き活発で、メインストリートから中に入ったエリアへの出店も多く、それにより新たな人の流れができ、回遊性が高まったオフストリートもある。
また、スポーツブランドの集積が見られるキャットストリートの西側では、「リーボッククラシック」や「コンバースフットウェア」による新たな出店があった。このように、出店ニーズは衰えておらず、テナント誘致において、強気な賃料設定で臨むオーナーが多く見られた。
今後テナントの入れ替えや定期借家契約の再契約を契機に、賃料は上昇していく見込みである。
路面店舗賃料相場MAP
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