今年の銀座エリアは、近年限定的であった海外高級ブランドの新規オープンが相次いだ。日本再上陸となった「MCM」が中央通りにオープンし、「コールハーン」は世界初のコンセプトストアを松屋通りにオープンさせた。また、並木通りには「マックスマーラ」「ケイトスペード」「IWC」といったブランドがオープンし、賃料上昇に伴いテナントの入れ替えが発生した主要な通りに、勢いを取り戻してきた海外高級ブランドの積極的な出店が見られた。さらに、近年銀座エリアに集中しているアンテナショップや、西五番街へのスイーツ系の新規出店なども見られた。また、外国人観光客の回復や、2020年のオリンピックに向けて国も推進している免税店の出店についても今後注目である。
銀座エリアでは、現在2つの大規模再開発が進行しており、その出店動向に関心が集まっている。また、これらの開発に伴い人の流れにも変化が表れることが想定され、通りの評価にどのような影響を及ぼすのか注視する必要があるだろう。その他にも数多くの開発計画が進行しており、建替に伴うテナント移転の動き、人の流れや客層の変化、賃料動向など、今後も目が離せないマーケットである。