2007年は、六本木、銀座、丸の内に新たな商業スポットが次々とオープンしたが、渋谷において大型開発は見られませんでした。しかし、賃料は上昇傾向にあり、特に公園通り方面、神南エリアのカジュアルブランドやセレクトショップがその牽引役を担っています。また、宮益坂下の「B.C.Salon SHIBUYA」オープンや来年開業予定の副都心線効果による、今後の変化が注目されます。
渋谷の店舗の募集賃料を地図上にプロットしてみると、ある疑問が頭をよぎります。それは、銀座や表参道のように「通り」の相場が見られず、高額な物件が不規則に点在していること。この要因の一つは、渋谷のすり鉢状の地形にあります。駅を中心に道が放射線状に伸び、他エリアとの回遊性が乏しいこと。また、地中河川が多く大規模な地下街ができなかったため、地上を歩かざるを得ないこと。
そのため、それぞれの通りに集積業種や集客年齢層の違いが見られ、相応しいテナントの想定・賃料設定が必要となっています。大型開発が少ない渋谷ですが、流行のサイクルが速い街であり、テナントの撤退も多く入れ替えは盛ん。また投資家による小中規模の開発が増加していることから、劇的な変化は望めないものの徐々に賃料は高騰するものと思われます。
路面店舗賃料相場MAP
商業の主動線、繁華街、商店街となるストリートの賃料を視覚化した『路面店舗賃料相場マップ』を独自に作成しています。
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