心斎橋の空室率は全国最低水準に
新宿も2%台に大幅低下
全国主要商業エリアの貸店舗市場動向をまとめた四半期レポート。
銀座、表参道・原宿、新宿、渋谷、心斎橋、梅田、栄、京都、神戸、福岡の最新動向を掲載。
銀座 空室率 | 銀座 平均賃料 | 心斎橋 空室率 | 心斎橋 平均賃料 | 栄 空室率 | 栄 平均賃料 |
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±0.0pts (前期比) |
±0.0% (前期比) |
-1.1pts (前期比) |
±0.0% (前期比) |
+1.6pts (前期比) |
±0.0% (前期比) |
*今期(2024年Q1)より、「ハイストリート賃料」を「平均賃料」に名称変更しました
- 空室率は9エリア中4エリアで前期から低下、このうち心斎橋の空室率(0.6%)は全国で最低水準となった。平均賃料は10エリア中2エリアで上昇。賃料水準がコロナ前を上回ったのは前期と変わらず4エリア(銀座、心斎橋、京都、神戸)だった。
- 空室率低下が最も大きかったのは新宿で、対前期比3.0ポイント低下。アパレルブランド出店による大型の空室消化が主因。また、賃料上昇が最も大きかったのは渋谷で、同8.6%上昇。希望条件を譲歩してでも出店したいという、高い出店意欲が背景にある。
- 今期もファッションやアウトドア・スポーツが出店を牽引。ただし、全国の出店面積は前期から減少した。募集区画の減少が主因であり、リテーラーの検討対象は今後の新規供給にも広がっている。
- ラグジュアリーブランドなどリテーラーの出店意欲は引き続き高い。円安も手伝ってインバウンド消費が堅調なことが要因。今後、募集区画の減少により出店の動きは鈍化する可能性はあるものの、出店意欲は旺盛なことから賃料の上昇傾向は続くだろう。
Figure 1: ハイストリート空室率(上)と 平均賃料(下)