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第3回 ワクワク・クリエイティブワークと「健康経営」 元スクウェア・エニックス総務部長 岡田大士郎 氏

健康経営、なぜブーム?

「健康経営」とは「幸福働」を実現する人間心の経営とも言えます。そして、それは社会で価値創造活動を行う全ての人が、ワクワクして働くことを楽しむ「ワクワク・クリエイティブワークライフ」のプロデュースでもあります。
最近、Well Beingやウェルネス、そしてヘルスケアといった「健康経営」をイメージする言葉を見聞きするようになりました。私は、人間が心身の健康を保ち、価値創造活動に勤しむ状態を、経営者(雇用者)視点からみた「健康経営」のニュアンスと、社員(被雇用者)が健康的に働ける環境構築に主眼を置いた「健康経営」のニュアンスには違いがあると思っています。

「健康経営」が話題になる社会的背景には、組織社会で働く人たちの「幸福度」レベルが適正水準に達していない現実があります。企業経営とは、社員一人ひとりの能力や潜在力を最大化させて、それぞれの企業が担う社会的ミッションを果たしてゆく事が、全ての企業に共通した課題です。そして「健康経営」とは、企業活力の担い手たる社員の「健康度」と「幸福度」を高め、価値創造に向けた意欲や やる気を自立的に発揮してゆける「仕事環境」を経営側が提供してゆく事です。

では、どのように「仕事環境」を整えてゆけば良いのでしょうか。多くの組織は、「人事部門」が「健康経営」支援を所管されていると思われますが、私は、人事部門と連携しながら、「場」のプロデュースを担う総務FMプロフェッショナルもこの課題に対するソリューションを提供できると考えています。

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幸福働を可能にする「場」のパワー

【連載】Happy LivingWork Styleを実現してゆく「働き方改革」の新思考~ワクワク「場」つくりと幸福働~

以下、総務FM視点で考察してみます。
健康で働ける「社員力」の原動力は、ワクワク感を感じられる「喜働」や「幸楽働」にあります。「働き甲斐」や「働く喜び」を感じながら楽しく働く事です。倫理の教えである「明朗・愛和・喜働」は、人が組織社会で前向きに生きてゆく為の精神基盤の一つです。自己に厳しく、倫理感を持ち、前向きに明るく生きる覚悟と他者への思いやりを忘れずに楽しんで働く! そうすれば、自ずと健全な心身を育み、また人間力が高まることで、組織における個の総体力と価値創造性が高まります。組織社会において「仕事」は厳格であり、誰しもが時として辛く苦しい経験をしていると思います。

「働く」という事は、本来、社員一人ひとりが「遣り甲斐」を感じ、「楽しい気持」ち「喜びや満足感」がなければ、仕事は「苦役」となってしまいます。苦役からは創造的な発想はでてきませんし、健康へ悪影響を及ぼします。最悪の場合は、プレゼンティーズムを引き起こし生産性は低下します。経営者はこれをコストと捉える傾向があります。
社員にとって、「働く事」が苦役ではなくワクワク感を感じ、楽しく喜びを感じられる「喜働」そして「幸福働」となれば、一人ひとりの潜在能力たる「個力」が高まるとともに健全な心身を保つ事ができて、結果、組織のイノベーション力が劇的に向上します。

私は、組織に於いて社員力を高める秘訣には二つのポイントがあると思います。
第一に、社員一人ひとりの潜在力を顕現化させる「場」のパワーを再認識する事です。社員が自発的に、かつ喜んで働ける「場」、働く喜びが自分自身の感動を呼び起こす「場」、その感動が幸福感をもたらす「場」の力が、社員の健康を維持・改善し潜在力を引き出します。

二つ目のポイントは、同じ組織で働く全ての人達が、相互信頼と尊敬の念を忘れず「同志」意識を感じられる「風土」を創りだす事です。私達は、人生の多くの時間を「仕事」や「働く事」に費やし生活しています。生活場として過ごす仕事場においても、社員一人ひとりが喜びや幸福感を感じられ、豊かな時間・空間を楽しめる「場」を創りだす事が、組織の価値創造活動を支えていきます。

働く「場」をワクワク・クリエイティブオフィスへ!

今は、ワークスタイルが多様化し、在宅テレワーク、ノマドワーク、サテライトワーク等、オフィスを始めとする「職場」に出社しなくても仕事をするスタイルが広がりつつあります。しかしながら、こうしたワークスタイル導入にあたり、必ず議論になるのは「労務管理」や「人事管理」の問題です。「仕事しているのかサボっているのか管理出来ない!」「残業時間の考え方はどうするのか!」とか「上長とのコミュニケーションが出来ない!」...etc.

社員一人ひとりの能力や潜在力を最大化させて、それぞれの企業が担う社会的ミッションを果たしてゆく事が、全ての企業に共通した課題であり、社員を「管理」する事が目的ではありません。性悪説に立って社員を信用しないマネジメントスタイルと、性善説に依拠し、社員を信用し信頼するマネジメントスタイル、どちらがクリエイティブでしょうか。私は、「社員を信じる」風土こそが社員力を劇的に向上させる触媒となる事を確信しています。結果、組織力が高まります。そして、組織力は、企業の価値創造力、つまりイノベーションを湧き起こすパワーを誘発し企業価値を高めることにつながるのです。

物理「場」としてのオフィス空間に加え、社員の想いを汲んだ「相互信頼の絆場」としてのオフィスを「ワクワク・クリエイティブオフィス」と名付けたいと思います。「ワクワク・クリエイティブオフィス」は、社員の働く意識を変え、心身を元気にし、そして、個性を引き出すチャンスを醸成し、常識にとらわれない発想を生みだすパワーを持っています。

「健康経営」とは、社員にエキササイズをさせたり、健康知識を植え付け健康意識を自覚させる事も大切ですが、経営の意識を「場」に向けてもらう事で、「ワクワクオフィス」をプロデュースしてゆくことこそ重要な視点!と私は確信しています。こうした確信意識の背景には、経済産業省の「健康寿命延伸産業創出推進事業 」の一環として、「健康経営に貢献するオフィス環境の調査」からも読み取れる根拠があります。社員が、快適で居心地の良い働く場に身を置き、やり甲斐のある仕事に幸福感を持って働くことができる「ユーフォリア場」を構築する事が「健康経営」の本質ではないでしようか。決して「プレゼンティーズム」や「アブセンティズム」のコストを削減し、企業利益を追求する事が「健康経営」ではありません。
「人間に寄った心の経営」が「幸福組織」を創り出し、ワクワク幸福働を実感した社員達が、楽しんで潜在能力を発揮できるようになれば、企業価値は自ずと高まってゆくものです。

著者プロフィール

岡田大士郎 氏

岡田大士郎 氏

日本興業銀行(現・みずほ銀行)において、ストラクチャードファイナンスなどの投資銀行業務や海外業務(ロンドンに勤務)、ならびに国際税務業務を20年にわたり経験後、ドイツ銀行グループでDirector, Head of Taxesとして国際税務統括の業務に従事。
2005年にスクウェア・エニックスに入社し、2007年まで米国Square Enix, Incの社長(COO)として米国事業に携わった後、2007年に本社に帰任。「組織風土並びに働き方改革」をミッションとして総務部長に就任。
その後、ミッションであるクリエイティブワークプレイスの構築を進め、2012年に本社スタジオの全面移転や2015年には大阪事業所の移転プロジェクトに関与。クリエイティブワークプレースダイナミクスの実践と、コンテンツ制作業務における価値創造支援を行う「場」作りに取り組んできた。
2018年3月にスクウェア・エニックスを退社後、一般社団法人ファシリティ・オフィスサービス・コンソーシアム並びに一般社団法人日本ライフシフトの理事として、幸福社会創造の活動に取り組んでいる。

2015年のJFMA優秀オフィス賞を受賞。
2014年1月より一般社団法人ファシリティ・オフィスサービスコンソーシアム(FOSC)の理事・東京支部長として総務人事FMの普及活動に取り組んでおり、2016年1月には副代表理事に就任。
また、ニューオフィスマネジメント研究会の参与として、総務ネットワークの拡大に取り組んでいる。
2017年11月には一般社団法人日本ライフシフト協会理事に就任。

■岡田大士郎のFM日記  http://blogs.yahoo.co.jp/daishiro_okada
■一般社団法人ファシリティ・オフィスサービスコンソーシアム(FOSC) http://www.fosc.jp/

 

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