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株式会社オープンハウス・アーキテクト LIFE DESIGN PARK 大阪梅田|プロジェクトケーススタディ

LIFE DESIGN PARK 大阪梅田

首都圏で圧倒的な知名度を誇る総合不動産企業、オープンハウスグループが、今年10月、関西に初進出した。近年の注文住宅ニーズの高まりを受け、大阪初の仲介拠点には注文住宅に特化したショールーム「LIFE DESIGN PARK 大阪梅田」も併設。自身も一般客としてオープンハウスで戸建ての住まいを建てた経験を持つ店舗開発責任者に、「ワクワクしながら家づくりができる」店舗づくりについて話を聞いた。

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都心型住宅に強いオープンハウスが関西初進出。
ワクワクする顧客体験と営業効率を兼ね備えた広大なショールームを梅田にオープン。
─LIFE DESIGN PARK 大阪梅田

IFE DESIGN PARK 大阪梅田

関西初進出に合わせ注文住宅のショールームを開設

20~30代の共働き世代が戸建てを持とうとすれば、「郊外の庭付き一軒家」がこれまでの常識だった。ただ、郊外に住みながら都心に通勤するのは時間がかかるし、近くにスーパーがない場合は、食事の用意にも不便。かといって、都心に戸建てを持つなど、資産の少ない若い世代には夢のまた夢…。

そのような中、「都心の好立地でも戸建てが持てる」ことをウリにして若い世代を取り込んでいるのが、創業24年の総合不動産企業、オープンハウスグループである。土地と建売住宅を仲介するオープンハウスは、東京23区を中心に、横浜、川崎、埼玉、千葉などに数十店舗を展開。土地の仕入れから企画・開発までを担う子会社のオープンハウス・ディベロップメント、住宅の建築を請け負う子会社のオープンハウス・アーキテクトと連携しながら、製販一体で顧客に合った“等身大”の家づくりをサポートしている。

オープンハウス・アーキテクトの倉増アンバー氏(経営推進部店舗開発グループ クリエイティブディレクター)によると、都心の戸建てをリーズナブルな価格帯で提供できる理由はこうだ。「通常、住宅価格の約8割を占めるのが土地代です。土地の面積を30~40㎡に抑え、狭小3階建てにすることで、例えば世田谷でも3LDKの戸建てがマンションよりも安く手に入るのです。しかも、オープンハウスグループでは年間約10,000棟を建設していますから、スケールメリットで1棟当たりの単価を下げることができます。豊富な都市型住宅の知見をもとに、狭いスペースを最大限に活用した、魅力的な家をご提供できるというわけです」。

首都圏を中心に、名古屋、福岡にも店舗を広げるオープンハウスは、今年10月には関西にも初進出。オープンハウスの大阪・梅田営業センターには、オープンハウス・アーキテクトのショールーム「LIFE DESIGN PARK 大阪梅田」が併設された。このショールームは、オープンハウスの注文住宅に特化したコンセプトショップで、「お客様が気軽に訪れて、生活スタイルをデザインできる場所」(倉増氏)である。2020年4月にオープンした三軒茶屋店(東京)、2021年7月にオープンした久屋大通店(名古屋)に続き、大阪梅田店はシリーズ3店舗目となる。

認知度ゼロからのスタート。大阪の中心地でプレゼンスを高める

IFE DESIGN PARK 大阪梅田

個性的なテレビCMの影響もあり、首都圏では “知らない人はいない”ほどの認知度を誇るオープンハウスだが、「関西では認知度ゼロからのスタート」(倉増氏)となる。関西進出の背景には、「2023年の売上高1兆円を目指す」というグループ目標があり、そのためには「主要な経済圏である関西でも、オープンハウスの存在感を示していく必要があると考えた」という。

そして、関西進出と同時に注文住宅のショールームも開設したのは、近年の注文住宅ニーズの高まりを意識したからだ。「以前はグループとしても建売がメインでしたが、近年は注文住宅に興味を持つ方が増え、土地売りに力を入れています。土地売りの場合、当社(オープンハウス・アーキテクト)がお客様に紹介され、お客様が希望すれば当社で住宅を建てることができます。当社では、2020年までの3年間で注文住宅の受注数が52%も伸び、コロナ禍でその傾向は一層強まりました。関西では住宅にこだわりを持つ人が多く、注文住宅の割合が関東に比べてもともと高い傾向にあります。こうした注文住宅のニーズに応えるべく、我々も関西にショールームを出店すべきと判断しました」(倉増氏)。

店舗開発の責任者である倉増氏が関西への出店準備を始めたのは、今年3月末のこと。認知度ゼロからのスタートのため、出店場所は「大阪の中心地、梅田の目立つ場所」と考えていた。最初、オープンハウスの内部つながりで紹介された物件を見に行ったという。ところが、その物件は人通りの多い路面店ではあるものの繁華街に隣接し、「到底ファミリー向けとは言えなかった」(倉増氏)。そこで、自らCBREに依頼して紹介されたのが、阪神百貨店の裏にある複合商業施設「E-ma(イーマ)」の2階部分だった。

「最初にこの場所を見たとき、広すぎるのではないかと思いましたが、逆にこれをワンフロア借りられたら、きっとこの前を通る誰もが『オープンハウスって何だ?』『東京からすごい会社が来たぞ』と思ってくれるはず。当社がこのビルの顔になれれば、インパクトは大きいと思いました」と倉増氏は話す。そして同時期に仲介拠点を探していた親会社のオープンハウスに対して、「一緒に出さないか」と声をかけたのだ。仲介拠点とショールームが同じ場所にあることで、仲介担当者が注文住宅を検討する客をわざわざショールームに連れてくる必要がなくなり、商談がスムーズに運びやすくなるメリットも見込まれる。仲介と住宅建築の事業連携を考慮し、オープンハウスとオープンハウス・アーキテクトの共同出店が決まったのである。

自身の顧客体験をもとに「お客様がワクワクする」店づくり

IFE DESIGN PARK 大阪梅田

「LIFE DESIGN PARK 大阪梅田」の出店にあたり、倉増氏には並々ならぬ思い入れがあった。前の二つのショールーム(三軒茶屋店、名古屋店)も倉増氏が担当しており、3店舗目の大阪梅田店には、過去の経験や反省を踏まえた様々な工夫を凝らしているのだ。

今回の大阪梅田店について説明する前に、これまでの店づくりの変遷から見ていこう。2020年4月に1店舗目の三軒茶屋店ができる前は、オープンハウスが紹介したお客様の注文住宅のプランニングをするための場所は、東京・桜新町にある仲介店舗の3階のみで、小さなモデルルームがあるだけだった。実は、当時20代後半だった倉増氏は、一般客としてオープンハウスで家を建てている。

「それほど資金があるわけでもない20代の女性が、一人で世田谷に家を持てたのは、オープンハウスだったからで、オープンハウスに頼んでよかったと思っています。ただ、当時の商談スペースには簡易的な机があるだけで、正直言って、初めて家を建てる私には、家づくりのイメージが湧きにくい場所でした。家を建ててから、『これを先に知っていたらよかったのに』と思うことが、いろいろ出てきたほどです」(倉増氏)。

このときの実体験をもとに、三軒茶屋店は「お客様がワクワクしながら家づくりができる場」を意識した。三軒茶屋を選んだのは、オープンハウスが強いエリアである城南地域の中心地であり、仲介の各店舗からのアクセスの良さが理由である。

IFE DESIGN PARK 大阪梅田

三軒茶屋店で取り入れた工夫の一つに、選びやすい素材のサンプル展示がある。例えば、従来の壁紙ブックサンプルは、重くて持ち運びしにくいうえに、1枚ずつのサンプルは小さく、内装の仕上がりをイメージすることが難しかったという。そこで三軒茶屋店では、従来よりも大きめのA4サイズの壁紙サンプルを200種類用意し、それらを1枚ずつハンガーに掛けて展示した。それによって、壁紙サンプルを自由に持ち出して、好みの組み合わせを試したり、照明の下での見え方を確認したりできるようになり、色柄選びがしやすくなった。

このように、素材を選びやすいサンプル展示を工夫したことで、三軒茶屋店のオープンから1年で、注文住宅1棟当たりのオプション受注金額は116%増加した。その一方で、「営業目線で見ると、『この場所にこれがあったら商談中にすぐに取り出せて便利』といった改善点がいくつか上がってきました」と倉増氏。こうした貴重なフィードバックは、当然のことながら、2店舗目の久屋大通店に生かされることになる。

2021年7月に久屋大通店を出したのは、オープンハウス・アーキテクトがその前身であるアサカワホーム時代から名古屋で展開しており、名古屋には強い地盤があったこと。そして、オープンハウスグループとしても名古屋で土地売りを増やす方針を示しており、注文住宅の受注増が期待されていたからだ。実際、2017年からの5年間で、名古屋での木造住宅事業は年間700棟規模にまで成長していた。

久屋大通店で重視したのは、営業しやすい合理的なレイアウトだった。キッチンや洗面台、浴室、ワークスペースなどの住宅設備を中央に配置し、回遊しやすいレイアウトにした結果、営業効率は上がった。しかし、倉増氏はまだ満足していなかったのである。「まだ足りていないと思ったのは、お客様へのヒントです。初めて家を建てる人が、『そんなこともできるの?』とか、『これなら私の好みの家を作れそう』といった気づきを得られるような目立つヒントを散りばめて、ワクワク感を醸成する必要があると思いました」(倉増氏)。

ヒントの掲示で気づきを提供。注文住宅の魅力を発信する

IFE DESIGN PARK 大阪梅田

シリーズ3店舗目となる「LIFE DESIGN PARK大阪梅田」は、200坪の広大なスペースを有し、100坪程の三軒茶屋店、125坪の名古屋店に比べて規模、内容ともにグレードアップしている。「大阪梅田店は仲介拠点も兼ねていますし、この店舗がカバーする大阪と兵庫のマーケットは、名古屋のそれよりも何倍も大きいことを考慮して、この広さにしています」と倉増氏は話す。

大阪梅田店は、「戸建て=アート」をテーマとした生活提案型ショールームである。住設紹介エリア、壁や床・内装材などの組み合わせを試せる素材選びエリア、ワークスペース展示エリアのほか、建売住宅の仕様をそのまま再現したモデルハウスを店内に作っており、実際のサイズ感を体験することで生活をイメージしやすいのが特徴だ。

倉増氏がこだわった「ヒント」の掲示も至る所に散りばめられている。「例えば、キッチンの高さは肘マイナス10センチが丁度いいと言われていますが、そもそもキッチンの高さを変えられることを知らない人もいます。また、リモートワークが進む今、ワークスペースにあると便利なのがマルチコンセントです。ちょっとした工夫でこんなに快適に暮らせる、という+αのアイデアをたくさん掲示して、注文住宅の魅力を伝えています」と倉増氏は話す。

オープン直後から建売物件、土地の両方で複数の契約が決まるなど、出だしは好調のようだ。関西では1.2兆円規模となる市場でより多くの顧客獲得を目指しているという。倉増氏は、「大阪駅近辺は、名古屋駅近辺よりも電車通勤者が多く、駅近ニーズもより高いと考えています。東京、福岡に続き、持ち家比率が低い地域ですが、土地のコストを抑えながら好立地な戸建てを提供できる当グループならではの強みを武器に事業を展開していきます」と抱負を語ってくれた。

IFE DESIGN PARK 大阪梅田

プロジェクト概要

企業名 株式会社オープンハウス・アーキテクト
施設 LIFE DESIGN PARK 大阪梅田 (ライフデザインパーク)
所在地 大阪府大阪市北区梅田1-12-6 E-ma2F
オープン 2021年10月1日
アクセス 各線「大阪」駅・「梅田」駅 徒歩5分
営業時間 9:00〜20:00
定休日 火曜(第5週・祝日を除く)・水曜(祝日を除く)
規模 ライフデザインパーク部分 約200坪
CBRE業務 賃貸借仲介業務

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上記内容は BZ空間誌 2021年冬季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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