賃貸オフィスの記事

名古屋-2017年第1四半期

賃料相場

2017年5月11日

空室率は16年ぶりの低水準

Figure 9 : 空室率

Figure 9 : 名古屋空室率

今期(Q1)、オールグレードの空室率は3期ぶりに低下し、対前期比-0.2ポイントの3.9%となった。空室率が4%を下回るのは2001年Q3以来、約16年ぶりである。今期は「名駅」エリアでグレードAビル2棟が竣工し、IT関連企業や金融機関などによるグループ集約を目的とした大型移転が実現した。名古屋では、新規開設や、採用面での競争力向上を意図した立地・設備改善のための移転が活発である。その移転先として最も人気があるのは、「名駅」エリアである。今期も、名古屋の新規需要プラス25,000坪のうち、23,000坪は「名駅」エリアでみられた。ただし、新築ビル2棟のうち1棟は一部空室を残して竣工した。そのため、グレードA空室率は対前期比+1.2ポイントと、3期連続の上昇となった。

今期竣工した大型ビルへの移転に伴い、「名駅」以外のエリアに立地する複数のグレードBビルで二次空室が発生する可能性がある。とはいえ、グレードAに比べてグレードBの賃料の割安感は依然として強いため、空室の消化にさほど時間はかからないだろう。分散拠点の集約や、郊外からの移転、さらに建替えのための立ち退き移転などの需要が見込まれる。

グレードAの想定成約賃料は、新築ビルが平均賃料を押し上げたため、対前期比+1.3%の23,800円/坪となった。グレードBの想定成約賃料も、空室率2.9%というタイトな状況を背景に、対前期比+1.2%の12,300円/坪となった。

Figure 8 : 名古屋マーケットサマリー

  空室率 対前期比 想定成約賃料 対前期比
名古屋グレードA 5.2% +1.2pts 23,800 +1.3%
名古屋グレードB 2.9% -0.3pts 12,300 +1.2%
名古屋オールグレード 3.9% -0.2pts

 

この記事の続きを見るにはログインが必要です

他カテゴリの記事を読む