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株式会社ユニラボ| 成長ベンチャーに訊く

BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」を運営するユニラボ。創業者の自宅マンションからスタートした同社は、増員に伴う増床移転を繰り返し、今年7月、五反田に200坪を超えるオフィスを構えるまでに成長。オフィスの土足厳禁は今も昔も変わらず「自分の居場所となるような、家庭的で温かいオフィスをつくりたい」と話す栗山規夫 代表取締役CEOに、オフィスづくりのこだわりについて訊いた。
代表取締役CEO 栗山 規夫 氏

チームワークを重視したオフィスで
「コミュニティのような居心地の良さ」を体現。
受発注のインフラ革命を掲げて、
五反田バレーから株式上場をめざす。

株式会社ユニラボ
代表取締役CEO
栗山 規夫

株式会社ユニラボ

発注に苦労した前職の経験を踏まえ 受発注プラットフォームで起業

前職のDeNA社では、eコマースのプラットフォームサービスを担当し、28歳で執行役員という責任ある立場で仕事をしていました。さらなる成長を求めて、小さくても自分で会社を経営してみたいと思い、30歳前後から独立を意識するようになり、2012年にユニラボを創業しました。

ユニラボが提供するのは、BtoBの受発注プラットフォーム「アイミツ」です。ジャンルを問わず様々な分野での見積もりを依頼することができるサービスで、毎月数十万人がアクセスするサイトに成長しました。発注者からお問い合わせをいただくと、弊社スタッフの「コンシェルジュ」が発注内容を詳しくヒアリングし、弊社が提携する約数千社の受注企業とのマッチングを行い、成約したら受注者から手数料をいただくという仕組みです。コンシェルジュが仲介することで効率よく発注でき、無駄なく受注できるのが当サービスの特徴です。

受発注のプラットフォームを創業事業にしようと思ったのは、私自身、前職で発注者あるいは受注者として様々な失敗をした経験があったからです。ビジネスシーンでは見積もりを取る機会が多くありますが、初めての時は相場観が分かりませんし、また、限られた時間で相見積もりを取り、意思決定するのは結構難しいものです。金額重視で安い業者に発注して、失敗することも沢山経験しました。当事者として、発注における課題を感じていたからこそ、それを解決するサービスが必要だと考えました。また、前職でのeコマース事業を通して、中小企業が稼げるようにならないと日本は良くならないという思いもありました。地方には沢山の優良な中小企業が眠っています。弊社アイミツのプラットフォームを通して発注者とマッチングすることで、中小企業活性化、そして地方創生の力になりたいと思ったことも、人生を賭して取り組む事業に「アイミツ」を選んだ理由です。

目黒の自宅マンションから五反田へ 増員に伴い4回のオフィス移転

株式会社ユニラボ

独立後は自宅のワンルームマンションからスタートしました。DeNA時代に住んでいた渋谷区から少し離れようと思い、目黒駅の近くに引っ越し、創業メンバーも私の自宅に机を置いて、一緒に仕事をしていました。その後、事務所用に借りた目黒の権之助坂のワンルームマンションが最初のオフィス物件です。広さは10坪弱で、そこに社員2人とインターンシップの学生5~6人が働いていました。当時弊社は自己資金での経営を貫いていて、創業融資等の借り入れもせず、とにかくお金がありませんでした。ですので、インターンシップの大学生が貴重な戦力でしたね。

「アイミツ」をリリースした2014年、増床のため西五反田外れの雑居ビルに30坪のオフィスを借りました。約25席分です。目黒から五反田に移ったのは、単に目黒で良い物件が見つからなかったからです。当時はまだ「五反田バレー」と呼ばれる前で、五反田のイメージはそれほどよくありませんでした。

その2年後には、東五反田のオフィスビルの地下1階(約100坪)に移りました。その後2階(80坪)も借り増し、そのオフィスで足掛け4年間本社を構えました。その後、事業拡大のため同じ五反田で移転先を探し始めたのが、新型コロナウイルスの感染が拡大する前のことです。ただし、これが非常に難航しました。昔と違い、五反田はITベンチャー企業に人気の街となり、一つの空き物件につき20社くらいのエントリーがあるため、なかなか確保できない。近くに住む社員の通勤を考えると五反田が理想なのですが、見つからなければ田町や浜松町にもエリアを広げるしかないと思っていた矢先、住友不動産から東五反田の住友不動産高輪パークタワーの空き情報をご連絡いただいたのです。我々の企業規模からすると格上のオフィスビルですし、家賃も決して安くはありませんが、「五反田にオフィスを構えたい」という我々の思いや、足元の事業が好調であることを考慮して、入居を決めました。

オフィスは土足禁止、しかも賄いつき!? 「家族のような関係」で働ける心地よい職場

株式会社ユニラボ

新しいオフィスには、今年7月に引っ越してきたばかりです。ワンフロアで200坪以上の広さがあり、エンジニア、営業、マーケティング、コーポレートの各部門がコミュニケーションを密に取りながら仕事を進めることができます。また、地下から地上12階に移って、見晴らしの良さに改めて感動しています。

私たちが目指していることは、オフィスであっても「コミュニティのような居心地の良さ」を作ることです。これは創業時から変わっていません。オフィスの「土足禁止」も、創業時からの習慣です。当時はワンルームマンションだったので、なんとなく「靴を脱ごう」という話になり、それが心地よくて、大型オフィスビルに移ってからも自然な形で続いています。

私が料理好きということもあり、社員やインターンの学生にオフィスでランチを振る舞ったり、夜の打ち上げや決起会などの飲み会を社内で行うのも昔からの文化です。リフレッシュスペースに人工芝を敷いているのも、みんなでご飯を食べたり、寝転びながら会議をしたり、卓球やボードゲームをしたり、そういうことが自然にできるよう意識しています。そういった目的のため、今回のオフィス移転もできる限り自分たちの手で作ることを意識しました。人工芝の切り貼りから、オフィス什器の組み立て、デザイン設計も何人かのチームメンバーでやり遂げました。

現在のコロナ禍では、出勤か在宅かは個人の判断に委ねていますが、今の状況が収まったら、基本的には出勤型に戻していく方向性を想定しています。皆がオフィスで顔を会わせて、コミュニケーションを取りながら仕事をする。私たちベンチャー企業は、使命感を持ち、試行錯誤の末、新たな発明を生み出さねばならない事業体です。創発を生むために、社員同士が顔を合わせ、信頼関係を醸成することが重要であることは、会社が会社である普遍的で変わりようのない理由であるとも考えています。

事業拡大に伴い大幅増員予定

株式会社ユニラボ

創業以来、自己資本経営を貫いてきましたが、この事業を成功させるため、この度ベンチャーキャピタルからの大型資金調達を決めました。この資金は、基本的には人に投資していくことになります。現在、社員60名、アルバイト・業務委託60名、合わせて120名ですが、今後1年で100人程度の増員も視野に入れています。

これから会社が成長していく中で、「コミュニティのようなオフィス」をどこまで維持していけるのかは自分でも見えていない部分があります。会社が大きくなれば、社長との距離は遠くなり、部署ごとに縦割りの弊害が出てきやすいのも事実です。その時々で会社のステージや規模にあった文化を作れば良いとは思っていますが、チームを大事にする文化だけは守っていきたいですね。そのためにも、例えば、部署を越えたシャッフルランチを行ったり、アフター5にみんなでお酒を飲んだりする習慣は続けていきたいです。そのために必要になるのが、皆が集まる「オフィス」です。

ベンチャーキャピタルの出資を受ける以上、数年かけて株式上場を目指します。そしてその先に、発注者や受注者の皆様にとってなくてはならない一大プラットフォームを創るのが私たちのビジョンです。第二創業期を迎えて、そして新たなオフィスを手に入れて、今私たちはそこに向かってまっすぐに歩みを進めています。

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上記内容は BZ空間誌 2020年冬季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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