これまで様々な技術革新が、消費や市場、社会構造を変化させてきたが、今後、物流施設に直接影響を与えると予想される技術が3つ挙げられる。まず1つ目が自動運転の自動車(トラック)で、現在は導入初期段階だが、法整備が整い同技術が社会に受け入れられるようになるのは時間の問題と思われる。 次が3Dプリンティングで、工業生産およびサプライ・チェーンの一環として急速に導入されつつあり、ある報告書では、2014年の世界全体の3Dプリンティング市場は前年比30.8%増の推定57億ドルに達しているとある。最後が倉庫および物流分野の自動化で、サプライ・チェーンコストの15~30%を占める人件費の削減目的に、急速な進展が予想される。
これら3つの技術の一部はすでに実用段階にあるものの、期待される効果には程遠いものも多く、より劇的な進化には時間を要するかもしれない。しかし、すべての指標は、これら技術が最終的に完全導入される方向を示しており、物流施設オーナーや利用者が今すぐ準備を開始したとしても、決して時期尚早とはいえない。