昨年オープンした「渋谷ヒカリエ」は約200の店舗のうち4割が世界初・日本初の出店ということで話題を呼び、開業から1年を経過した現在も商業施設として高い評価を受 けている。路面店については、メイ ンストリートである公園通りに 「UGG」(オープン予定)、井ノ頭通りに「スウォッチ」、センター街に「イッツデモ」といった出店が見られたものの、立地条件が良い物件への出店余地が限られていることから、話題性を有する出店がやや少ない印象となった。
神南エリアでは、 「スーツセレクト」「オロビアンコ」、海外タレントのコンセプトショップなどがオープンしたが、空室消化が進展するまでには至っていない。条件が良い限られた募集物件に対しては確実な出店ニーズが存在する一方で、そのニーズに見合う物件は非常に少ない状況であるため、総じて動きの少ないマーケットとなっている。今後は、まだ先ではあるが 2017年以降に渋谷駅を中心に3つの大規模再開発が計画されている。当該エリアは、都心部の中でも駅(前)開発が遅れていたが、「渋谷ヒカリエ」とこれらの開発によって“駅”の集客力が飛躍的に向上することが見込まれており、“駅”と“路 面”との関係が今後どのように変化 していくのか注目である。
路面店舗賃料相場MAP
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